チューダーのブラックベイ58は、39mmという絶妙なサイズ感とヴィンテージテイストあふれるデザインで、世界中の時計ファンから熱い支持を集めています。
しかし、その人気ゆえに正規店での定価購入が難しい状況が続いているのも事実です。
この記事では、ブラックベイ58が定価で買えない理由から、人気モデルの参考定価、中古相場、そしておすすめの購入方法まで詳しく解説します。

ブランド買取販売店「ギャラリーレア」でLA部部長として勤務。業界屈指の激戦区である大阪エリアにおいて10年以上のブランド買取経験を持つ。
日本流通自主管理協会(AACD)の認定査定士として、ブランドに対する確かな知識とお客様に寄り添ったサービスを武器に第一線で活躍している。
目次
チューダーのブラックベイ58が定価で買えない理由は?

チューダーのブラックベイ58は、正規店で見かける機会が少ない人気モデルとして知られています。
ここでは、定価購入が難しい背景にある3つの理由について詳しく解説していきます。
理由1.ブランドの人気が高まっているから
チューダーは、ロレックスの創設者ハンス・ウイルスドルフが立ち上げたブランドとして、長い歴史を持っています。
近年では「ロレックスの弟分」というイメージから脱却し、独自の地位を確立しました。
自社開発のマニュファクチュールムーブメントの搭載や、METAS(スイス連邦計量・認定局)によるマスタークロノメーター認定を受けるなど、技術力の高さが世界的に評価されています。
ロレックスの価格高騰と入手困難化が進むなか、高品質でありながら手の届くラグジュアリーウォッチとして、チューダーへの注目度は年々高まっています。
実際に、チューダーの主要モデルは50万円台から80万円台で展開されており、ロレックスの半値以下という価格設定も人気を後押ししている要因の一つです。
理由2.チューダーの中でも人気モデルだから
ブラックベイ58の「58」という数字は、1958年の西暦下2桁に由来しています。
この年、チューダー初の200m防水ダイバーズウォッチ「Ref.7924」が発表されました。
Ref.7924は大きなリューズの形状から「ビッグクラウン」の愛称で親しまれた名機であり、ブラックベイ58はこの伝説的なモデルへのオマージュとして誕生したのです。
現代のダイバーズウォッチとしてはやや小ぶりな39mmケースを採用している点も、人気の大きな理由となっています。このサイズ感は日本人の手首にも馴染みやすく、装着感が抜群だと評判です。
さらに、スノーフレーク針(イカ針)やリベット風ブレスレット、ドーム型風防といったヴィンテージテイストのデザインが、時計愛好家の心を掴んでいます。
歴史的な名機のDNAを受け継ぎながら、現代の技術で仕上げられたブラックベイ58は、チューダーのラインナップの中でもトップクラスの人気を誇るモデルです。
理由3.正規店の入荷タイミング次第になりやすいから
ブラックベイ58は、チューダー正規店や百貨店の時計売り場で購入できるモデルです。
しかし、需要に対して供給が追いついていない状況が続いています。
人気モデルは予約を受け付けていない店舗が多く、入荷してもすぐに売れてしまうケースがほとんどです。いわゆる「マラソン」と呼ばれる、複数店舗を巡って在庫を探す行為が必要になることもあります。
また、転売対策として購入制限がかかる場合もあり、一般のお客様がふらっと立ち寄って購入できる確率は決して高くありません。
特に新作モデルは入手困難になりやすい傾向があり、発表から数ヶ月は品薄状態が続くことも珍しくないのです。
チューダーのブラックベイ58の参考定価をモデル別に解説
ブラックベイ58には、スタンダードなステンレスモデルから豪華な金無垢モデルまで、多彩なバリエーションが用意されています。
ここでは、人気の5モデルについて、参考定価とともにその魅力を詳しくご紹介します。
チューダー ブラックベイ58 GMT M7939G1A0NRU-0001

参考定価:697,400円(税込)
2024年に発表された待望の新作として、時計ファンの間で大きな話題となったのがこのGMTモデルです。
ブラックベイ58の39mmケースに、ついにGMT機能が搭載されました。
ブラックとバーガンディのツートンカラーベゼルは、通称「コーク」と呼ばれ、ヴィンテージの雰囲気を纏いながらもゴールドの装飾が高級感を演出しています。
搭載されている新開発のマニュファクチュールキャリバー「MT5450-U」は、METASによるマスタークロノメーター認定を受けており、15,000ガウスの耐磁性能と日差0〜+5秒以内の超高精度を誇ります。
リューズガードのないすっきりとしたデザインは、ブラックベイ58ならではの魅力です。
GMT機能を備えながらも比較的薄型に抑えられた設計により、装着感の良さも実現しています。
チューダー ブラックベイ58 18K M79018V-0006

参考定価:4,958,800円(税込)
シリーズ最高峰のラグジュアリーモデルとして君臨するのが、この18Kイエローゴールド無垢のブラックベイ58です。
ケースだけでなくブレスレットにまで18Kイエローゴールドを贅沢に使用しています。
全体にサテン仕上げが施されているため、金無垢特有の派手さが抑えられ、上品で落ち着いた輝きを放ちます。文字盤とベゼルには「ゴールデングリーン」を採用しており、イエローゴールドとの相性は抜群です。
深みのある緑色が知的な印象を与え、他にはない個性を演出しています。
裏蓋はシースルーバック仕様となっており、精緻なムーブメントの動きを鑑賞できる点も、このモデルならではの特権といえるでしょう。
チューダー ブラックベイ58 M7939A1A0RU-0001

参考定価:657,800円(税込)(3連ブレスレット)
2025年の新作として発表され、注目を集めているのがこのオールバーガンディモデルです。
チューダーのブランドカラーであるバーガンディを、文字盤とベゼルの両方に採用した大胆なデザインが特徴となっています。
GMTモデル同様にMETAS認定を受けた「MT5400-U」を搭載しており、超高耐磁性と高精度が保証されています。
クラスプには工具不要で最大8mmの長さ調整が可能な「T-fit」システムを搭載しており、手首のむくみなどに応じて瞬時にフィット感を調整できます。
5連リンクブレスレット仕様は674,300円、3連ブレスレット仕様は657,800円、ラバーストラップ仕様は627,000円となっており、好みに合わせて選べる点も魅力です。
スポーティさとエレガントさを兼ね備えた、万能なモデルといえるでしょう。
チューダー ブラックベイ58 M79030N-0001

参考定価:610,500円(税込)
ブラックベイ58の人気を不動のものにしたファーストモデルが、この2018年発表のブラック文字盤です。
マットブラックの文字盤に、ピンクゴールドメッキのインデックスと針を組み合わせた「ギルトダイアル」が、1950年代のヴィンテージウォッチを彷彿とさせます。
搭載されているCOSC認定のマニュファクチュールキャリバー「MT5402」は、約70時間のパワーリザーブを誇ります。金曜日の夜に外しても月曜日の朝まで動き続ける実用性の高さは、日常使いの時計として大きな魅力です。
どんな服装にも合わせやすく、経年変化も楽しめるデザインのため、初めての高級時計としても時計愛好家のサブ機としても絶大な支持を得ています。
ファブリックストラップ仕様やレザーストラップ仕様は563,200円で展開されています。
チューダー ブラックベイ58 M79030B-0001

参考定価:610,500円(税込)
2020年に発表された「ネイビーブルー」は、チューダーの伝統的なカラーを継承した爽やかな一本です。
1969年、チューダーはブルーのダイアルとベゼルを備えたダイバーズウォッチを発表し、その後「チューダーブルー」として広く知られるようになりました。
シルバーカラーのインデックスを採用することで、ブラックモデルのヴィンテージ感とは異なる、現代的でクリーンな印象を与えています。
かつてフランス海軍に供給されていたチューダーダイバーズの系譜を感じさせるカラーリングは、時計愛好家の心を掴んで離しません。爽やかなブルーはビジネススーツの袖口にも、夏のカジュアルスタイルにも最適です。
ファブリックストラップやレザーストラップへの交換も似合うカラーリングで、着せ替えを楽しみたい方にもおすすめできます。
チューダーのブラックベイ58の中古相場はどれくらい?

ブラックベイ58は人気モデルゆえに、中古市場でも活発に取引されています。
モデルや状態によって価格は異なりますが、中古品ならではのメリットを活かした購入が可能です。
定番モデルである「M79030N」(ブラック)や「M79030B」(ネイビーブルー)の中古販売価格は、おおむね400,000円から520,000円程度で推移しています。これは定価(約61万円)と比較して20%から40%ほど安く購入できる計算になり、コストパフォーマンスの高さが魅力です。
流通量が比較的豊富なため、状態の良い個体を選びやすい点もメリットといえるでしょう。
一方、GMTモデルやバーガンディのMETAS認定モデルなど新作は、600,000円から750,000円程度で取引されています。人気かつ品薄状態が続いているため、未使用品クラスは定価付近あるいは若干のプレミア価格がつくこともあります。
18K金無垢モデル(M79018V)は、中古市場では4,200,000円から5,000,000円程度が相場の目安です。
定価(約495万円)と比較すると、状態の良い個体でも数十万円ほど安く購入できる場合があり、金無垢時計を検討している方には選択肢の一つとなるでしょう。
定価上昇が続くチューダーのブラックベイ58を購入するのにおすすめの方法は?

チューダーは2020年から2024年にかけて繰り返し定価改定を行っており、価格上昇傾向が続いています。
こうした状況のなか、ブラックベイ58を賢く購入するなら、信頼できる中古専門店の活用がおすすめです。
中古品のメリットは、新品の値上げの影響を受けにくく、多くのモデルで定価より安く購入できる点にあります。また、生産終了モデルや希少なバリエーションも含め、幅広いラインナップから選べることも魅力です。
ただし、世界的に人気の高いチューダーは、残念ながら精巧なコピー品も出回っています。
フリマアプリやオークションサイトなど個人間取引では、偽物を購入してしまうリスクがあるため注意が必要です。安心して正規品を購入したい方には、1979年創業の老舗ブランドリユース店「ギャラリーレア」がおすすめです。
ギャラリーレアでは厳格な真贋チェックを実施しており、安心してお買い物を楽しめる環境を整えています。さらに、お客様都合での返品にも対応しているため、「イメージと違った」という場合でも安心です。
チューダーのブラックベイ58の定価についてまとめ
まとめ
- チューダーのブラックベイ58はチューダーの中でも人気モデル
- チューダーのブラックベイ58は、39mmの絶妙なサイズ感とヴィンテージテイストのデザインで、世界中の時計ファンから支持を集める
- 正規店での購入はブランド人気の高まりや需要と供給のバランスから、ハードルが高い状況が続いている
- ブラックベイ58を購入するなら、信頼できる中古専門店の活用がおすすめ
チューダーのブラックベイ58は、39mmの絶妙なサイズ感とヴィンテージテイストのデザインで、世界中の時計ファンから支持を集める人気モデルです。
正規店での定価購入はブランド人気の高まりや需要と供給のバランスから、依然としてハードルが高い状況が続いています。
定番のブラックやネイビーブルーは定価61万円程度、GMTやバーガンディの新作は63万円から69万円程度、そして18K金無垢モデルは約495万円と、幅広い価格帯でラインナップされています。
中古市場では定番モデルが定価より20%から40%安く購入できるケースが多く、コストパフォーマンスを重視する方には特におすすめです。
偽物のリスクを回避し、状態の良い個体を安心して手に入れるなら、ギャラリーレアのような信頼できる専門店を活用するのが賢い選択といえるでしょう。
価格改定が続くなか、憧れのブラックベイ58を手に入れたい方は、ぜひギャラリーレアのECサイトをチェックしてみてください。





