セイコーのアストロンは、GPSソーラー機能を搭載した革新的な腕時計として、世界中の時計ファンから支持を集めています。
しかし、5Xや8X、3X、ネクスターなど複数のシリーズが展開されており、「どれを選べばいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、セイコーのアストロンの種類を人気シリーズ別に詳しく解説します。5Xと8Xの違いや、購入時のポイントもまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

ブランド買取販売店「ギャラリーレア」でLA部部長として勤務。業界屈指の激戦区である大阪エリアにおいて10年以上のブランド買取経験を持つ。
日本流通自主管理協会(AACD)の認定査定士として、ブランドに対する確かな知識とお客様に寄り添ったサービスを武器に第一線で活躍している。
目次
セイコーのアストロンの種類を人気シリーズ別にご紹介

セイコーのアストロンには、搭載するムーブメントやデザインコンセプトによって複数のシリーズが存在します。
それぞれに特徴があり、ライフスタイルや好みに合わせて選ぶことが大切です。ここからは、アストロンの主要な4つのシリーズについて詳しくご紹介します。
5Xシリーズ
2018年に登場した5Xシリーズは、アストロン史上最高性能を誇るムーブメントを搭載したモデルです。
従来の8Xシリーズと比較して、ケースの小型化と薄型化に成功しており、厚さは12.2mmに抑えられています。
最大の特徴は、最短3秒でタイムゾーン修正が完了する高速修正機能です。海外出張や旅行で頻繁に時差のある地域へ移動する方にとって、この受信速度の速さは大きなメリットとなります。
さらに、ホームタイムとローカルタイムを瞬時に入れ替えられる「タイムトランスファー機能」も搭載されています。
ボタンを同時に押すだけで時刻表示を切り替えられるため、出張先での時間管理がスムーズに行えます。
新品定価は25万円〜33万円程度で、中古市場では9万円〜13万円程度で取引されています。最新スペックを求めるビジネスマンに特におすすめのシリーズです。
8Xシリーズ
8Xシリーズは2014年に登場した第2世代のアストロンで、現在は生産終了となっています。
クロノグラフやデュアルタイム、ワールドタイム、ビッグデイトなど、多彩なバリエーションが展開されていたことが特徴です。
ケースサイズは5Xシリーズより一回り大きく、44mm〜45mm前後のモデルが多くなっています。厚みも13.3mm程度あり、存在感のある腕元を演出したい方に好まれています。
タイムゾーン修正には最短34秒かかりますが、GPSソーラー時計としての基本性能は十分に備えています。
中古市場での流通数が多く、価格がこなれていることも8Xシリーズの魅力です。中古相場は3万円台〜8万円台と幅広く、初めてアストロンを購入する方やコストパフォーマンスを重視する方におすすめのシリーズとなっています。
3Xシリーズ
2019年に登場した3Xシリーズは、女性や手首の細い方に向けたコンパクトなモデルです。
ケース径は約39mm〜40mmに抑えられており、5Xや8Xシリーズよりもひと回り小さく設計されています。
アンテナをムーブメントと一体化させることで、この小型化を実現しました。
機能面ではGPS受信と時間表示に特化しており、シンプルな操作性が魅力となっています。レディースモデルも展開されているため、ペアウォッチとして選ばれることも多いシリーズです。
スーツの袖口に収まりやすいサイズ感は、ビジネスシーンでもスマートな印象を与えます。
新品定価は18万円〜25万円程度で、中古市場では10万円〜18万円程度で流通しています。ただし、5Xや8Xと比較すると流通量は少なめとなっています。
ネクスター
2022年に登場したネクスターは、「次世代のリーダー」をコンセプトにした新デザインシリーズです。
ケースとブレスレットが一体化したような多角形ベゼルや、エッジの効いた造形が特徴的なデザインとなっています。
NEXTERは5X搭載モデルに加え、3X62搭載モデルも展開しています。
大谷翔平選手とのコラボレーションモデルなど、話題性の高い限定品もこのシリーズから発売されており、注目度が非常に高くなっています。
流行に敏感なビジネスパーソンや、資産価値を意識する方から支持を集めているシリーズです。
新品定価は25万円〜40万円程度で、中古市場では16万円〜24万円程度となっています。人気モデルや限定品は高値で取引される傾向にあります。
セイコーのアストロンとはどんな時計?特徴と魅力を解説

セイコーのアストロンは、2012年に世界初のGPSソーラーウオッチとして誕生した革新的な腕時計です。
地球上のどこにいてもGPS衛星から電波を受信し、現在地の正確な時刻を自動で表示する機能を備えています。
非受信時の携帯精度は平均月差±15秒が目安。GPS受信により現在地の時刻へ自動で合わせられるのが特長です。
アストロンの名前は、1969年にセイコーが発売した世界初のクオーツ腕時計「クオーツ アストロン」に由来しています。クオーツショックと呼ばれる時計業界の革命を起こしたセイコーが、再び時計史を変える技術として開発したのがGPSソーラーでした。
太陽光で発電するソーラー充電システムを採用しているため、定期的な電池交換が不要です。スマートセンサーが太陽光を感知すると自動で時刻受信を行い、常に正確な時刻を維持します。
5Xシリーズでは1日最大2回の自動受信を行い、ユーザーの行動パターンを学習して最適なタイミングで受信する機能も搭載されています。
メンテナンスの手間が少なく、実用性に優れた腕時計として多くのビジネスマンに選ばれています。
セイコーのアストロンの人気シリーズ5Xと8Xの違いは?
アストロンの中でも特に比較されることが多いのが、5Xシリーズと8Xシリーズです。
どちらもGPSソーラー機能を搭載していますが、サイズ感や機能性、価格帯に明確な違いがあります。
ここからは、両シリーズの違いを3つのポイントで詳しく解説します。
1.サイズや着け心地
| 項目 | 5Xシリーズ | 8Xシリーズ |
|---|---|---|
| ケース径 | 約42.7〜42.9mm | 約44.6〜45mm |
| 厚さ | 12.2mm | 13.3mm |
5Xシリーズは、8Xシリーズと比較してケース径・厚さともにコンパクトに設計されています。
特に厚さ12.2mmという薄型設計は、スーツの袖口に収まりやすく、ビジネスシーンでスマートな印象を与えます。
また、5Xシリーズは低重心化が図られており、腕を振った際のブレが少なくフィット感が向上しています。
一方、8Xシリーズは大型のリングアンテナを搭載しているため、ベゼルが大きく存在感があります。デカ厚時計が好きな方や、腕元でしっかりと主張したい方には8Xシリーズの方が好まれる傾向にあります。
5Xシリーズやネクスターには、ワンプッシュでバンド長を微調整できる「スマートアジャスター」が採用されているモデルもあり、装着感をより快適に調整できます。
2.機能性
| 機能 | 5Xシリーズ | 8Xシリーズ |
|---|---|---|
| 受信速度 | 最短3秒 | 最短34秒 |
| 自動受信 | 1日最大2回 | 1日1回 |
| タイムトランスファー | 搭載 | 非搭載 |
機能面で最も大きな違いは、時刻修正にかかる受信速度です。
5Xシリーズは時・分・秒針がそれぞれ独立したモーターで動くため、最短3秒で時刻修正が完了します。
空港に到着してボタンを押せば、ほぼ瞬時に現地時刻に切り替わる快適さがあります。
8Xシリーズは針が連動して動く仕組みのため、受信完了まで34秒以上かかります。日常使用では大きな差を感じにくいですが、頻繁に海外渡航する方にとっては5Xシリーズの速さが便利に感じられるでしょう。
また、5Xシリーズにはホームタイムとローカルタイムを瞬時に入れ替えられる「タイムトランスファー機能」が搭載されていますが、8Xシリーズには搭載されていません。
3.価格帯
| シリーズ | 新品定価目安 | 中古相場目安 |
|---|---|---|
| ネクスター(5X) | 25万〜40万円 | 16万〜24万円 |
| 5X(初期・通常) | 25万〜33万円 | 9万〜13万円 |
| 8X | 生産終了 | 3.5万〜8万円 |
| 3X | 18万〜25万円 | 10万〜18万円 |
価格面では、生産終了となった8Xシリーズが圧倒的なコストパフォーマンスを発揮しています。
中古市場では3万円台から購入できるモデルもあり、GPSソーラーの機能を手頃な価格で体験したい方に最適です。
5Xシリーズは現行スペックながら、中古市場では9万円〜13万円程度と新品定価よりも大幅に安く手に入れることができます。最新のネクスターは人気が高く、限定モデルは新品定価を上回るプレミア価格で取引されることもあります。
予算や求める機能に応じて、最適なシリーズを選ぶことをおすすめします。
セイコーのアストロンを購入するのにおすすめのお店はある?

セイコーのアストロンを中古で購入する際は、信頼できる専門店を選ぶことが大切です。
特にGPSソーラー時計は精密な電子機器を内蔵しているため、状態の良し悪しを見極める専門知識が必要となります。
フリマアプリやオークションサイトでは、GPS受信機能の不具合やソーラー充電の劣化など、見た目ではわからないトラブルを抱えた商品が出品されていることもあります。
その点、ブランド専門店のギャラリーレアでは、時計に精通したスタッフが厳格な真贋チェックと品質管理を実施しています。
GPS受信感度やソーラー充電の状態まで確認された商品のみが販売されているため、安心して購入することができます。また、銀座や心斎橋などの主要エリアに店舗があり、実際に5Xと8Xのサイズ感を着け比べて確認することも可能です。
中古時計には動作保証が付帯されており、購入後のトラブルにも対応してもらえます。アストロンの購入を検討している方は、ぜひギャラリーレアのECサイトをチェックしてみてください。
セイコーのアストロンの種類についてまとめ
まとめ
- アストロンはシリーズ(例:5X/8X/3X/Nexter など)で特徴が分かれる
- ビジネス寄り・スポーティ寄りなど、好みでおすすめシリーズが変わる
- セイコーのアストロンは、2012年に世界初のGPSソーラーウオッチとして誕生した腕時計
- 中古で購入するならブランド専門店のギャラリーレアがおすすめ
今回は、セイコーのアストロンの種類について人気シリーズ別に解説しました。
アストロンには、最新スペックを誇る5Xシリーズ、コストパフォーマンスに優れた8Xシリーズ、コンパクトな3Xシリーズ、そして次世代デザインのネクスターという4つの主要シリーズがあります。
5Xと8Xの大きな違いは、受信速度とサイズ感です。最短3秒で時刻修正できる5Xシリーズは、海外出張の多いビジネスマンに最適です。
一方、8Xシリーズは中古市場で3万円台から購入でき、初めてのGPSソーラー時計として手が届きやすい価格帯となっています。
ギャラリーレアでは、状態の良いアストロンを多数取り揃えております。憧れのアストロンをお得に手に入れたい方は、ぜひECサイトをご覧ください。





