ロレックスのディープシーは、プロ仕様のダイバーウォッチとして人気が高く、入手が困難なモデルの一つです。正規販売店ではなかなか入荷せず、廃盤モデルもあることから、店舗で見かける機会が少ない傾向があります。
しかし、ディープシーは高性能で長期間使用できるため、どうしても手に入れたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
ディープシーが入手困難なのは、需要の高さや市場での価格高騰、転売対策などが大きく関わっています。
本記事では、ロレックスのディープシーの購入が難しい理由や人気モデル、おすすめの購入先、購入時の注意点を解説します。
ディープシーの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」でLA部部長として勤務。業界屈指の激戦区である大阪エリアにおいて10年以上のブランド買取経験を持つ。
日本流通自主管理協会(AACD)の認定査定士として、ブランドに対する確かな知識とお客様に寄り添ったサービスを武器に第一線で活躍している。
目次
ロレックスのディープシーが買えない理由は？
ロレックス シードゥエラー ディープシー ランダムシリアル ルーレット
ロレックスのディープシーは、その高い性能と独自のデザイン性から注目を集めています。
ディープシーは、1971年に610m防水を実現した「シードゥエラー」を改良したモデルです。その後さまざまな実験を重ね、優れた防水性能を備えたモデルを開発し続けてきました。
こうして2008年に誕生したモデルが、シードゥエラーをベースにした「ディープシー」です。
3900m防水という驚異的な性能を持っており、世界的なダイバーウォッチとして知られています。
これほどの性能と希少性を備えたディープシーは、なぜ入手困難なモデルになっているのでしょうか。ここでは、ロレックスのディープシーが購入できない理由を5つ紹介します。
１．人気が高く需要が常に上回っている
まず考えられる理由が、人気が高く需要が常に上回っていることです。
ロレックスのディープシーは、高性能なダイバーズウォッチとして人気があります。普段使いから特別なシーンまで多くの用途で身につけられるため、購入希望者が多いのです。
また、ロレックスが長い歴史の中で築き上げてきたブランドイメージや信頼性が、購入希望者を増やす大きな理由となっています。
こうした理由から発売されるたびに多くの購入希望者が集まり、在庫が追いつかない状況が続いています。
２．並行輸入や中古市場での価格が高騰している
ディープシーは正規店での入手が難しいため、多くの人が並行輸入店や中古市場に目を向けています。
中古市場では廃盤モデルや新品同等のモデルを扱っているため、正規店でディープシーを購入できなかった人や、できるだけ安く購入したい人が多く集まります。
しかし、ディープシーの人気や希少性が高いことから、中古市場や並行輸入でも価格が高騰しています。定価以上の値段になっている場合もあり、なかなか手が付けられない状態です。
こうした価格の高騰は、購入のハードルを上げる要因にもなります。結果として「正規店以外のルートでも購入するのが難しい」といわれています。
３．転売目的の購入対策として購入制限が設けられている
転売対策の一つとして、購入制限を設けているのも入手困難になっている理由の一つです。
ディープシーは、その人気と希少性から転売目的で購入する人が後を絶たず、すぐに中古市場へ流れることがあります。こうした状況を避けるため、正規店では本人確認の強化や一定期間の購入制限を設けているのです。
購入制限は2019年11月から設けていましたが、2024年12月よりルールが一部変更されて、現在は全モデルが購入制限の対象となっています。
具体的な購入制限としては「購入後6カ月間は他モデルが購入できない」「同じリファレンス番号のモデルは5年間購入できない」「同じリファレンス番号の一部のモデルは1年間購入できない」などがあります。
他にも、購入時に本人確認書類やクレジットカード（本人名義）が必要です。以前はこれらの書類がなくても購入できる場合がありましたが、現在は購入の確実性を高めるために本人確認が厳格化されています。
転売対策は、本当にその時計を愛用したい人に正規店で行き渡らせるための大切な取り組みです。
しかし、購入制限によって好きなタイミングで購入できなくなったため「買えない」と感じる人が増えたのです。
４．大量生産が難しく供給量が限られているため
ディープシーは大量生産が難しく、供給量が限られているダイバーズウォッチです。熟練の職人が一つずつ丁寧に製造しているため、量産できる数に限界があります。
ムーブメントの組み立てや外装の仕上げは、わずかな誤差も許されない精密な作業です。さらに、3900メートル防水という驚異的な性能を実現するために、高度な防水技術や特殊な素材を扱う技術も必要となります。
こうした技術は簡単に自動化できず、熟練の職人しか実現できない高度な作業です。
機械による大量生産の仕組みでは再現できない細部へのこだわりや精密な調整が必要なため、一度に多くの本数を作ることができません。
そのため、市場で希少価値が高いモデルとなっており、現在も入手困難となっています。
５．投資目的の購入者が増加している
ディープシーは高性能なダイバーズウォッチとしてだけでなく、資産価値の高い時計としても注目されています。
その価値の安定性や需要の高まりによる価格上昇が見込まれることから、投資目的で購入する人が増えているのです。
また、投資において時計は生活用動産として扱われます。生活用動産は売却益が出た場合でも、課税される税金が比較的抑えられるため、投資用資産として人気が高いです。
海外のコレクターからも注目されており、ロレックスが持つブランドのイメージと信頼性の観点から見ても、常に市場で需要が高い状態が続いています。
特に買えないとされるロレックスのディープシーの人気モデル３選
ロレックスのディープシーには、希少性や高い人気を誇るモデルがいくつかあります。
ここでは、多くのラインナップの中でも特に買えないとされている人気モデルを3選ご紹介します。
人気モデル１：ロレックス シードゥエラー ディープシー Dブルー Ref.126660
ロレックス シードゥエラー ディープシー ランダムシリアル ルーレット
参考定価：1,574,100円
「ロレックス シードゥエラー ディープシー DブルーRef.126660」は、深海探検の歴史とロレックスの技術革新を象徴する特別なモデルです。
深海を思わせるブルーの文字盤は、映画監督のジャームズ・キャメロン氏がマリアナ海溝の最深部に到達したことを称えて作られたものです。
グラデーションブルーは、海面から深海へと移り変わる色彩を表現しており、視覚的な美しさと冒険心をかき立てるデザインとなっています。
文字盤の中央には緑色で「DEEPSEA」と施されており、シンプルさの中にアクセントを取り入れているのも特徴です。
ディープシー Dブルーは「3900m防水」を実現しており、高性能でプロフェッショナルなダイバーウォッチとして人気が高いです。
ケースには、過酷な環境下でも高い機密性・耐久性を誇る「窒素合金ステンレススチール」を採用」しています。
また、ムーブメントには、約70時間のパワーリザーブが搭載されている「Cal.3235」が採用されています。日常的な使用で時計を外しても時間が狂いにくく、長期間愛用できるのが大きなメリットです。
最新の技術を詰め込んだこのムーブメントは、ディープシーの優れた防水性能や堅牢性と相まって、まさにタフな一本としての価値を高めています。
人気モデル２：ロレックス シードゥエラー ディープシー ブラック Ref.126660
ロレックス シードゥエラー ディープシー ランダムシリアル ルーレット
参考定価：1,538,900円
「シードゥエラー ディープシー ブラック Ref.126660」は、プロユースの性能を保ちながらも、スタイリッシュで都会的な魅力を兼ね備えたダイバーズウォッチです。
最深3900メートルという驚異的な防水性能を持つだけでなく、外装は耐腐食性に優れた904Lオイスター製で構成されており、堅牢性と高級感を兼ね備えています。
文字盤には、暗所でも視認性を高めるクロマライト夜光が用いられているのが特徴です。
Dブルーは文字盤がグラデーションになっていますが、ブラックのディープシーは全面がブラックで統一されており、力強い印象を与えます。
防水性能は、Dブルーと同じく3900m防水です。高性能な機械式時計として、仕事やプライベートはもちろん、レジャーやアウトドアでもその堅牢さを発揮します。
さらに、約70時間のパワーリザーブが搭載されている「Cal.3235」が採用されており、どの場所にいても正確な時を刻むのも魅力です。
ブラックの文字盤で普段のファッションと合わせやすいため、スタンダートで普段使いしやすい時計を探している方におすすめです。
人気モデル３：ロレックス シードゥエラー ディープシー Ref.136660
ロレックス シードゥエラー ディープシー ランダムシリアル ルーレット 136660
参考定価：2,043,800円
「ロレックス シードゥエラー ディープシー Ref.136660」は、2018年に10年ぶりのモデルチャンジのときに誕生したダイバーズウォッチです。
従来は「Ref.116660」で展開されていましたが、このRef.136660では、デザインや使い心地にさらに磨きがかかっています。先ほど紹介した「Ref.126660」の先代モデルとして認知されているモデルです。
Ref.126660とほぼ同じ性能を備えており、ムーブメントには「Cal.3235」を搭載しています。約70時間のパワーリザーブが搭載されており、過酷な環境でも正確な時を刻みます。
3900m防水を誇っており、レジャーやアウトドアでも愛用できるのも魅力です。精度だけでなく、頑丈なケースと信頼性の高い機構が、時計としての存在感を一層際立たせています。
ロレックスのディープシーを正規店で手に入れるコツはある？
ロレックスのディープシーを正規店で手に入れるのは簡単ではありませんが、いくつかのコツを押えておくと購入できるチャンスが広がります。
ここでは、ディープシーを正規店で購入するための具体的なコツを3つご紹介します。
複数の店舗を巡る（ロレックスマラソン）
複数の店舗を巡る「ロレックスマラソン」は、ディープシーを正規店で手に入れるために欠かせない方法です。
ロレックスマラソンとは、複数の正規店に足を運び、入荷状況を地道に確認し続けることを意味します。お目当ての商品を求めて店舗を回り続ける行動がマラソンに似ていることから、このような言葉がコレクターの間で広がりました。
ロレックスマラソンは数カ月から数年程度かかるとされていますが、定価で購入したい人が多いために挑戦する人が絶えません。
ロレックスマラソンでお目当てのディープシーを手に入れるコツは、平日に都心部の店舗に足を運ぶことです。
都心部の店舗は、地方に比べて入荷数が多い傾向があります。休日は多くの人が店舗に足を運ぶため、入店するまで時間がかかる可能性があります。なるべく平日にロレックスマラソンに挑戦しましょう。
また、SNSで「#ロレックスマラソン」と検索してみるのも良いでしょう。実際にディープシーを探している人のリアルな体験談だけでなく、購入できた店舗やタイミング、状況を知ることができます。
店員との信頼関係を築いておく
店員との信頼関係を築いておくのも、ディープシーを手に入れる重要なポイントです。
繰り返し足を運び、時計に対する思いを率直に伝えることで、店員から最新の入荷情報を教えてもらえるチャンスが増えます。顔や名前を覚えてもらえれば、入荷時に優先的に接客してくれる可能性があります。
店員との信頼関係を築くには、定期的に足を運び、ディープシーを探している旨を丁寧に伝えるのが大切です。
「なんでも良いからロレックスの時計が欲しい」「なんとなく時計が見たくて立ち寄った」といったあいまいな理由を伝えてしまうと、店員に熱意が伝わりにくくなります。
購入意欲が伝わるよう、ディープシーを探している旨とともに購入したい理由を具体的に伝えると良いでしょう。
また、入店時の態度にも注意が必要です。乱暴な言葉で在庫確認をしたり、入荷を催促したりするとブラックリストに載ってしまう可能性があります。
ロレックス公式が注意喚起をしているわけではありませんが、ブランドイメージの観点から見ても品の良い振る舞いが求められます。
丁寧な言葉づかいや落ち着いた態度を心がけ、店員との信頼関係を少しずつ構築しましょう。
ロレックスの時計を身につけて来店する
ロレックスの時計を身につけて来店するのも、購入希望を伝える際に効果的です。
すでにロレックスを所有している人は、ブランドへの愛がある人と見られる傾向があります。少なくとも転売目的ではないと判断してもらえるため、既に別モデルを持っている人は試してみましょう。
また、入店時に身につけているロレックスの話で盛り上がり、店員との信頼関係がスムーズに築ける可能性があります。接客時に購入背景やエピソードを話せば、より信頼感を得やすくなるでしょう。
ロレックスのディープシーを購入する時の注意点は？
ロレックスのディープシーを購入する際は、購入先の選定や付属品の確認、アフターサービスの有無などで注意すべき点があります。
事前に注意点を知ることで、偽物をつかまされたり、長い間愛用できたりと多くのメリットが期待できます。ここでは、購入時の注意点を3つ解説します。
信頼できる販売店を選ぶ
ディープシーを購入する際は、信頼できる販売店を選びましょう。
ディープシーをはじめとするロレックスの時計は、大量生産が難しく希少価値が高いとされています。その需要の高さを利用して、悪意のある人が偽物を出回らせるケースもあるのです。
探し求めていたディープシーが偽物だったと分かったときは、これまでの苦労や支払ったお金が水の泡となります。
正規販売店や信頼できるブランド品中古専門店を利用することで、偽物や修理歴の不明な商品の購入リスクを避けられます。
中古品を購入する場合は保証書や箱などの付属品もチェック
中古品を購入する場合は、保証書や箱などの付属品もしっかりチェックしましょう。
保証書は正規品である証拠となるため、偽物をつかむリスクを減らすためにも確認することが大切です。
また、将来的に売却するときに付属品がそろっていると、付属品なしのディープシーよりも高値で売れる傾向があります。
ロレックスの時計の付属品には、それなりの価値があります。付属品があるのとないのとでは、数十万円ほど売却額に差が付くケースもあるのです。
売却額に差が付くのは、付属品が揃っている方が購入希望者が集まりやすく、安心して買えると判断されるためです。購入前に付属品の有無を確認し、購入時の不安を和らげましょう。
保証やアフターサービスの有無
保証やアフターサービスの有無も、ディープシーを購入する際には確認しておきたいポイントです。保証があれば、時計に不具合が生じたときでも修理を受けられるため、長い間ディープシーを愛用できます。
正規店で購入した場合は、不具合が生じたときにオーバーホールやムーブメント、部品の洗浄などのアフターサービスが受けられます。
ただし、アフターサービスは購入から5年以内です。使用方法の誤りや経年劣化、紛失、盗難といったケースでは、保証の対象外となるため注意が必要です。
中古品を購入する場合、販売店が独自で設けているアフターサービスの内容を確認しましょう。
信頼できる販売店なら、購入から一定期間は無償で修理を受けられる可能性があります。定期点検を受け付けている場合もあるため、購入前に確認しましょう。
ロレックスのディープシーが買えない時におすすめのお店は？
ロレックス シードゥエラー ディープシー ランダムシリアル ルーレット
ロレックスのディープシーが買えないときは、ブランド品中古専門店で在庫があるか確認しましょう。中古市場では、新品と同じくらい状態が良いディープシーに出会える可能性があります。
正規店で購入するには、複数の店舗に足を運ぶ手間と時間がかかります。入店のタイミングによって異なりますが、ロレックスマラソンには数カ月から数年程度かかる可能性も考えられるでしょう。
しかし、中古専門店なら、正規店でなかな入手できない場合でもスムーズに購入できる可能性があります。
価格は新品より高騰する場合がありますが、ディープシーを手に入れるための有力な選択肢です。購入を急いでいる方や早くディープシーを手に入れたい方は、中古品の購入を検討してみてください。
「どの中古専門店が信頼できるか分からない」と悩んでいる方は、ロレックスの時計を数多く取り扱っているギャラリーレアをご利用ください。
ギャラリーレアでは、今回ご紹介した人気モデルのディープシーを豊富に取り扱っております。
中古時計の場合は購入日から半年間、新品時計の場合は購入日から1年間の保証を設けておりますので、長く時計を愛用していただけます。ぜひお気軽にご利用ください。
ロレックスのディープシーは買えないのはなぜかについてまとめ
まとめ
- ロレックスのディープシーが買えないのは、需要の高さや転売対策、大量生産の難しさなどが大きく関わっている
- 正規店で購入するには、複数の店舗を回って店員と信頼関係を作ることが大切
- ディープシーを長く愛用するには、販売元のアフターサービスの内容を確認する必要がある
- 将来的に売却を検討している場合は、付属品の有無も要チェック
- ロレックスのディープシーを購入するなら「ギャラリレア」がおすすめ
ロレックスのディープシーが「買えない」と言われるのは、需要と供給のバランスが取れていない点や転売対策、大量生産の難しさなど、いくつかの理由が複雑に絡み合っているためです。
中古市場や並行輸入市場でも、人気モデルであるがゆえに価格が高騰しており、結果的に「買えない」と感じる人が増えています。
正規店では転売を防ぐための購入制限が厳しく、本人確認や購入履歴の確認など、正規ルートでの購入のハードルが高いです。
正規品にこだわらない方は、中古品の購入も選択肢に入れてみましょう。中古品を購入する際は、アフターサービスの内容や販売実績の高さを事前に確認することが大切です。
ギャラリーレアでは、ロレックスのディープシーを数多く取り扱っております。
実店舗では、ディープシーに精通しているスタッフが、お客さまにぴったりなモデルをご提案いたします。オンライン通販サイトでも商品情報が確認できますので、ぜひお気軽にご利用ください。
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