エルメスを象徴するジュエリー「シェーヌダンクル」は、重厚感のあるチェーンデザインと時代を超えて愛されるエレガンスが魅力です。その美しいフォルムの裏には、エルメスが誇る職人の証として刻まれた「刻印」が存在します。
この刻印は、ブランドの信頼性を示すだけでなく、製造年代や素材、職人を特定できる重要なディテール。コレクターやファンの間では、刻印を通じてアイテムの真贋や価値を見極める手がかりにもなっています。
この記事では、シェーヌダンクルに刻まれる刻印の種類や位置、年代別の特徴をわかりやすく解説します。エルメスの真髄を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で常務執行役員として勤務。高級時計、宝石の査定を得意とし、業界で15年以上の豊富な経験を持つ。
現在は「お客様にとっての特別な企業になる」という信念と共に、国内11の店舗を統括している。
目次
エルメスのシェーヌダンクルの刻印とは?

エルメス ブローチ シェーヌダンクル プシエール/ゴールド金具 エプソン HERMES
エルメスのアイコンジュエリー「シェーヌダンクル」には、ブランドの誇りと品質を示す“刻印”が必ず刻まれています。
刻印とは、製造国・素材・職人などの情報を小さく彫り込んだ識別マークのこと。シンプルなデザインながら、刻印は一つひとつ異なり、エルメスの真贋を見極める上でも非常に重要なポイントです。
特に、ブレスレットやリングの裏側に刻まれる「HERMÈS」や「Ag925」などの刻印は、本物の証として高く評価されています。これらの刻印は、ブランドの伝統を継承する熟練職人の手作業で施されており、エルメスのクラフトマンシップを物語るディテールです。
そのため、シェーヌダンクルを選ぶ際には、デザインだけでなく刻印の状態にも注目することで、より確かな価値を見極めることができます。
エルメスのシェーヌダンクルの刻印の種類を紹介

エルメス ピアス ファランドール シェーヌダンクルモチーフ TPM SV925 HERMES
シェーヌダンクルの刻印には、いくつかの種類が存在します。これらは見た目の美しさだけでなく、ジュエリーの真贋を見極めるために欠かせない要素です。
エルメスでは、主にブランド名・製造国・素材・職人という4種類の刻印が確認できます。これらは、どの国で製造され、どの素材が使われ、どの職人が手掛けたかを示す重要な情報源です。
特にヴィンテージ品になると、刻印の書体や位置が年代ごとに微妙に異なるため、コレクターにとっても大切な判断基準となっています。これらの刻印を丁寧に確認することで、自分が手にするシェーヌダンクルの背景をより深く理解することができるでしょう。
ブランド名の刻印
最も基本的な刻印が「HERMÈS」ロゴです。正規品のシェーヌダンクルには、ブランド名が明確に刻まれており、フォントの太さや文字の間隔にもエルメスならではの規律があります。
偽物ではこのロゴの刻印が浅かったり、文字間が均一でないことも多く見受けられます。特にヴィンテージのシェーヌダンクルでは、手彫りのような味わい深い刻印も見られ、年代による違いを感じるのも魅力のひとつです。
刻印の位置はアイテムごとに異なりますが、ブレスレットではクラスプ(留め具)部分や内側に配置されることが多く、ブランドの誇りを象徴するディテールとして輝いています。
製造された国の刻印
エルメスの製品は主にフランスで製造されており、製造国を示す刻印も確認できます。
多くのアイテムには「Made in France」と刻まれ、フランスの伝統的なクラフトマンシップを示しています。まれに「Made in Italy」など別国で作られたものもありますが、いずれもエルメスの厳格な基準を満たした工房で生産されています。
この刻印はブランドの品質管理体制の証であり、偽物との大きな見分けポイントでもあります。刻印の字体や深さも時代によって微妙に異なり、ヴィンテージ品を見極める上で非常に重要なディテールです。
使用されている素材の刻印
シェーヌダンクルの素材には、主に「SV925(シルバー925)」や「K18」などが使用されています。これを示す素材刻印は、ブレスレットやリングの内側などに小さく打たれており、素材の純度や品質を証明する役割を果たしています。
たとえば、「Ag925」と刻まれていれば銀の含有率が92.5%であることを示し、「K18PG」ならピンクゴールド18金という意味です。
素材刻印が正しく、かつ鮮明に刻まれているかどうかは真贋判定の重要な要素です。素材刻印が確認できることで、安心してエルメスの価値あるジュエリーを手に取ることができます。
職人の刻印
エルメスのジュエリーには、製造を担当した職人を特定する「職人刻印」も入る場合があります。これはアルファベットや記号で構成され、どの工房・職人が手掛けたかを示す印です。
職人刻印は一般的に小さく目立たない場所に刻まれていますが、エルメスのクラフツマンシップを物語る大切な要素です。特にヴィンテージのシェーヌダンクルでは、職人による個体差や味わいが感じられ、コレクターズアイテムとしての価値も高まります。
このような刻印を丁寧に確認することで、手にするジュエリーの背景にある“物語”を感じ取ることができます。
エルメスのシェーヌダンクルの刻印の位置は?

エルメス ブレスレット シェーヌダンクル アンシェネ サイズSH SV925シルバー
シェーヌダンクルの刻印位置は、アイテムの種類によって異なります。
ブレスレットでは留め具(Tバーやリング部分)の内側や、チェーンコマの一部に小さく刻まれていることが多く、リングでは内側のアーム部分、ネックレスでは留め具付近に見られます。
ピアスの場合はポストやキャッチ部分に刻印があることもあります。これらの刻印は一見、見逃しやすいほど繊細ですが、丁寧に確認すれば真贋や年代を特定する大きな手がかりになります。
また、長年の使用で刻印が摩耗している場合もあり、その状態からアイテムの経年変化やメンテナンス歴を読み取ることも可能です。購入時には、刻印の位置と状態を必ず確認しておくと安心です。
エルメスのシェーヌダンクルの刻印を年代別で紹介

エルメス ブレスレット シェーヌダンクル ファランドール SV925シルバー
エルメスの刻印は年代ごとに少しずつ変化しており、シェーヌダンクルの真贋を見極めるうえで重要な要素です。1938年から始まったシェーヌダンクルの歴史の中で、刻印の書体や位置、刻印記号の種類が進化してきました。
ここでは、各年代ごとの特徴を紹介します。
1940年代〜1960年代
1940年代〜1960年代のシェーヌダンクルは生産数が非常に少なく、刻印も手彫りによるものが多いのが特徴でしょう。
エルメスのロゴ刻印も現在のものより細く、刻まれ方にも個体差が見られます。特に「HERMÈS」の文字間が広く、全体的に浅く彫られている傾向があります。
素材は主にシルバー925が中心で、経年変化による風合いも魅力のひとつ。初期モデルほど希少価値が高く、コレクターの間では“幻の刻印”と呼ばれるものも存在します。
1970年代〜1990年代
1970年代〜1990年代になると、エルメスの刻印はより精密かつ均一になり、フォントも現在に近いものへと変化します。
「Made in France」や素材刻印「Ag925」などが明確に刻まれ、真贋判定がしやすくなったのもこの頃でしょう。また、この時期の製品は質実剛健でありながらも、現代的な洗練を感じさせるデザインが特徴です。
ヴィンテージ市場では特に人気が高く、刻印の状態が良好な個体は高額で取引される傾向にあります。
2000年代以降
現代のシェーヌダンクルには、レーザー刻印など最新技術による精密な刻印が施されています。文字の輪郭がはっきりしており、光の加減でも読み取りやすいのが特徴です。
また、素材刻印やブランドロゴの位置も統一され、真贋判定がより明確になりました。
近年では、シルバー以外にもゴールドやピンクゴールドなど高級素材のバリエーションも増え、刻印デザインも多様化しています。
現代モデルでは「エルメスらしさ」と「精緻な美」が融合した完成度の高い仕上がりとなっています。
エルメスのシェーヌダンクルの刻印が彫られているアイテム4選!
エルメスの代表的なジュエリーラインとして知られる「シェーヌダンクル」は、チェーンの一つひとつにこだわり抜かれた造形美と、無駄のない洗練されたデザインが魅力です。なかでも、刻印が施されたアイテムはエルメスならではの職人技を物語り、所有する喜びを一層高めてくれます。
ここでは、数あるラインナップの中から、特に人気の高い4つのアイテムをご紹介します。いずれもシェーヌダンクルの魅力を存分に堪能できる逸品ばかりです。
エルメスの刻印が確かな品質を保証する、シェーヌダンクルでお気に入りのアイテムをぜひ見つけてください。
エルメス ネックレス シェーヌダンクルGM 29コマ SV925 シルバー925

エルメス ネックレス シェーヌダンクルPM 43コマ SV925シルバー HERMES
価格:649,900円
エルメスを象徴する名作ジュエリー「シェーヌダンクル」。その中でも存在感のあるGMサイズの29コマネックレスは、力強さとエレガンスを兼ね備えた逸品です。
フランス語で“錨の鎖”を意味する名の通り、重厚なシルバーコマが連なるデザインは、海をモチーフにした力強い造形美を体現。シルバー925の上質な質感と手仕事による滑らかなコマの連なりは、身に着けるだけで気品を漂わせます。
性別を問わずスタイリングに映えるアイテムで、シャツの襟元から覗かせても、シンプルなTシャツに重ねても洗練された印象になるでしょう。
流行に左右されない普遍的なデザインは、まさに一生ものと呼ぶにふさわしいエルメスの名作です。
エルメス ピアス ファランドール シェーヌダンクルモチーフ SV925 シルバー925

エルメス ピアス シェーヌダンクル ファランドール SV925シルバー HERMES
価格:148,000円
「ファランドール」シリーズのピアスは、エルメスの人気モチーフ“シェーヌダンクル”を繊細にアレンジしたデザイン。小ぶりながらもエルメスらしい存在感を放つジュエリーです。
高純度のシルバー925が持つ柔らかな輝きが、顔まわりを上品に彩り、日常からフォーマルシーンまで幅広く活躍します。モチーフは“つながり”を象徴し、愛や絆の意味を込めたギフトとしても人気があります。
軽やかな着け心地で耳への負担が少なく、デイリーに使いやすいのも魅力です。洗練された造形美とクラフツマンシップが融合したエルメスならではのピアスは、シンプルながらも確かな存在感を演出し、装いに上質なアクセントを添えてくれます。
エルメス リング シェーヌダンクル アンシェネGM Enchainee SV925シルバー リングサイズ52

エルメス リング シェーヌダンクル アンシェネGM Enchainee SV925シルバー リング
価格:132,400円
「アンシェネ(Enchaînée)」は、シェーヌダンクルの象徴的な鎖モチーフを立体的に再構築したデザインリング。存在感のあるGMサイズは、ボリューム感と曲線の美しさが絶妙に調和し、指先に力強い印象を与えます。
素材には上質なシルバー925を採用し、しっとりとした輝きと重厚な質感が特徴。チェーンのように連なるデザインは、一見無骨でありながらもどこかエレガントで、エルメスらしいバランス感覚が光ります。
男女問わず身につけられるユニセックスなデザインで、スタイリングの主役にもさりげないアクセントにも活躍。時代を超えて愛される普遍的な魅力を持つ、エルメスのクラフトマンシップを感じる名品です。
エルメス ブレスレット シェーヌダンクル コントゥール ダイヤモンド 33P 計0.16ct K18PGピンクゴールド サイズST

エルメス ブレスレット シェーヌダンクル ヴェルソ K18PGピンクゴールド/ホワイトセラミック
価格:453,300円
エルメスのジュエリーの中でも特に華やかな「シェーヌダンクル コントゥール」。K18ピンクゴールドに、合計0.16カラットのダイヤモンドを33石あしらった贅沢なモデルです。
伝統的なアンカーリンクのフォルムに、繊細な輝きを加えることで、エレガントかつフェミニンな印象に仕上がっています。ダイヤモンドは一粒ずつ精密にセッティングされ、手元を動かすたびに柔らかな光を放ちます。
ピンクゴールド特有の温かみある色味は肌に馴染みやすく、カジュアルにもドレススタイルにも自然にマッチ。日常に寄り添いながらも確かな存在感を放つ、まさに“ラグジュアリーを日常に”体現する逸品です。
エルメスのシェーヌダンクルの偽物を見分けるポイント

エルメス ネックレス シェーヌダンクル ファランドール160 SV925シルバー
エルメスのシェーヌダンクルは、その人気と希少性から偽物も数多く出回っています。真贋を見極めるうえで重要なのは、刻印だけでなく「質感」「重量」「フォルム」「付属品」など、全体の完成度を総合的に判断することです。
本物のエルメスジュエリーは、熟練職人による緻密な手仕事で仕上げられており、目に見えない部分にも徹底した美しさがあります。一方、偽物は一見似ていても細部の作りや素材の質が異なり、長く使うとその差が歴然と表れます。
特に、チェーンの接合部や留め具の動き、刻印の深さ・均一さなどは重要なチェックポイント。また、光沢の出方や重量感も真贋を判断するうえで見逃せません。
購入を検討する際は、見た目のデザインだけでなく、こうしたディテールの質を丁寧に確認することが大切です。
質感や光沢
本物のシェーヌダンクルは、手に取った瞬間に伝わる“質感の上質さ”がまったく違います。
エルメスが採用するシルバー925は密度が高く、職人が一点一点丁寧に磨き上げることで、深みのある艶を放ちます。その輝きはギラつきではなく、落ち着いた上品さを感じさせるのが特徴です。
偽物の場合、メッキ加工による表面の光沢が強すぎたり、逆にくすんで見えることもあります。また、本物は触れた際に滑らかで肌当たりがよく、指でなぞると研磨の丁寧さが感じ取れます。偽物では細部の研磨が甘く、角の丸みや表面の均一さに違和感が出やすい点も見分けのポイントです。
特にブレスレットやリングは肌に直接触れる部分が多いため、質感や艶の違いを比べるとその差は明確でしょう。長く愛用できるのは、やはり本物ならではの仕上がりです。
重量
シェーヌダンクルの真贋を見分けるうえで、重量感のチェックは非常に有効です。
本物のエルメス製品は、高純度のシルバー925やゴールドを使用しているため、見た目以上にしっかりとした重みを感じます。手に取った瞬間にずっしりとした感覚があり、これが本物特有の質感を生み出しています。
一方、偽物ではコストを抑えるために中空構造や合金を使用することが多く、軽量で金属特有の密度を感じにくいものもあります。その場合は、見た目は似ていても手に取ればその差は歴然でしょう。
特にブレスレットやネックレスの場合、チェーン1コマごとの重みやバランスに違和感がないかを確認するとよいでしょう。エルメスの本物は、重量の中にもしなやかさがあり、長時間着けても疲れにくい絶妙なバランスが保たれています。
リングの形状やサイズ
リングタイプのシェーヌダンクルを見分ける際は、形状とサイズの精密さに注目することが重要です。
本物のエルメスリングは、どの角度から見ても完璧なバランスで成形され、エッジや接合部に一切の歪みがありません。指を通したときのフィット感も極めて自然で、サイズ表記と実際の着け心地が正確に一致します。
一方、偽物は製造工程が粗く、リング内側のカーブが不均一だったり、装着時に違和感を覚えることが多いのが特徴です。また、チェーンモチーフの接続部分に隙間や段差がある場合も偽物の可能性が高いでしょう。
本物はすべてのパーツが滑らかに連なり、指を動かしても違和感がないほどの精密さが感じられます。サイズ感やフォルムの整い方は、見た目以上に真贋を判断する確かなポイントです。
証明書や保証書
エルメスの正規店で購入すると、購入時に付属する「証明書」や「保証書」、そして専用のオレンジボックスがセットになっています。これらはが付随されていれば、正規店以外の購入でも製品の真贋を証明する重要な要素であり、特に高額なシェーヌダンクルを購入する際は必ず確認すべきポイントです。
証明書には、商品名・素材・購入店舗・日付などが明記されており、正規販売ルートを経たものであることが分かります。偽物ではこの書類が付属していなかったり、印字のフォントやロゴが異なる場合があります。
また、ボックスや布袋の質感にも注目しましょう。本物のエルメスボックスは厚みのある上質な紙を使用し、ロゴの印刷も鮮明。付属品の有無や状態も含め、全体の完成度を見極めることで、安心して本物を手にすることができます。
エルメスのシェーヌダンクルの刻印アイテムを購入するならどこがおすすめ?

エルメス ネックレス シェーヌダンクル ファランドール PM K18PGピンクゴールド
エルメスのシェーヌダンクルを安心して購入するなら、ギャラリーレア公式サイトがおすすめです。
ギャラリーレアでは、全てのエルメスアイテムを専門鑑定士が一点ずつ検品し、刻印の鮮明さや素材の真偽を厳しくチェックしています。また、ヴィンテージから現行モデルまで幅広くラインナップし、価格も正規店よりお得に手に入るのが魅力です。
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エルメスのシェーヌダンクルの刻印についてまとめ
まとめ
- シェーヌダンクルには、ブランド名・製造国・素材・職人の刻印が刻まれていることが多い
- 刻印の位置はアイテムによって異なり、年代別で刻印も違う
- シェーヌダンクルを購入するならギャラリーレア公式サイトがおすすめ
エルメスのシェーヌダンクルに刻まれた一つひとつの刻印は、ブランドの歴史と誇りを象徴するものです。刻印の種類や位置、年代による違いを知ることで、ジュエリーの価値をより深く理解できるでしょう。
真贋判定の大切な手がかりにもなるため、購入時には必ず刻印を確認することが重要です。上質な本物の輝きを手に入れるなら、信頼と実績のあるギャラリーレアでの購入がおすすめ。確かな鑑定と安心の保証付きで、永く愛せるエルメスジュエリーとの出会いをサポートします。
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