チューダーのブラックベイ セラミックは、2021年に発売されたチューダー初のマスタークロノメーター認定モデルです。
マットブラックのセラミックケースに高精度ムーブメントを搭載し、時計ファンから高い注目を集めています。
しかし、正規店での入手が難しいという声も多く聞かれます。
そこで今回は、ブラックベイ セラミックが買えない理由や中古相場、購入時の注意点について詳しく解説します。
憧れのモデルを手に入れたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で常務執行役員として勤務。高級時計、宝石の査定を得意とし、業界で15年以上の豊富な経験を持つ。
現在は「お客様にとっての特別な企業になる」という信念と共に、国内11の店舗を統括している。
目次
チューダーのブラックベイのセラミックとは?どんなモデル?

チューダーのブラックベイ セラミック(Ref.79210CNU)は、2021年に発表された革新的なダイバーズウォッチです。
このモデル最大の特徴は、チューダーとして初めてMETAS(スイス連邦計量・認定局)によるマスタークロノメーター認定を取得した点にあります。
マスタークロノメーター認定とは、精度・耐磁性・防水性などを厳格にテストする認証制度で、15,000ガウスという高磁場環境下でも正確に動作することが保証されています。
ケースには41mmのマットブラックセラミックを採用しており、マイクロブラスト仕上げの表面とポリッシュ仕上げの面取り部分が美しいコントラストを生み出しています。
搭載されるマニュファクチュール・キャリバー「MT5602-1U」は、ブラックに統一された特別仕様で、シースルーバックから鑑賞できる点も魅力です。パワーリザーブは70時間、200m防水性能を備え、実用性も申し分ありません。
付属品としてハイブリッドストラップ(レザー×ラバー)に加え、ファブリックストラップも同梱される豪華な内容となっています。
1969年のチューダー ダイバーズウォッチに見られる「スノーフレーク」針を継承しながら、最先端技術を融合させたネオヴィンテージな一本といえるでしょう。
チューダーのブラックベイのセラミックは本当に買えない?

ブラックベイ セラミックが「買えない」と言われる背景には、複数の要因が絡み合っています。
まず、正規店での在庫状況についてです。
セラミックケースは製造工程が複雑で、ステンレスモデルと比較して大量生産が難しいという特性があります。そのため、正規店に常時在庫が並んでいるわけではなく、タイミングによっては購入できないケースも発生します。
また、2024年にはF1チーム「Visa Cash App RB」とのコラボレーションモデルとしてブルーダイヤル(79210CNU-0007)が登場し、シリーズ全体への注目度が再び高まりました。
ブラックダイヤルの定番モデルへの関心も連動して上昇している状況です。さらに、経済的な観点からの「買えない」という声もあります。
発売当初の定価は512,600円でしたが、度重なる価格改定により現在は777,700円(税込)まで上昇しました。約20万円以上の値上がりにより、予算オーバーで購入を見送る層が増えているのも事実です。
ただし、後述するように中古市場では定価を下回る価格で購入できる状況が続いており、選択肢は十分にあるといえます。
チューダーのブラックベイのセラミックの価格は?

2025年現在、ブラックベイ セラミック(Ref.79210CNU)の国内正規定価は777,700円(税込)となっています。
発売当初の定価は539,000円でしたが、原材料費の高騰や為替変動の影響を受け、複数回の価格改定が行われてきました。
約4年間で20万円以上値上がりしており、チューダーのラインナップの中でもハイエンドに位置するモデルです。
ただし、マスタークロノメーター認定を取得していること、セラミックケースを採用していることを考慮すると、同等スペックの他ブランド製品と比較して良心的な価格設定ともいえます。
興味深いのは、中古市場における価格動向です。
ロレックスの人気モデルのような「定価超え」のプレミア価格とは対照的に、ブラックベイ セラミックは中古相場が定価を下回る「定価割れ」の状態が続いています。
状態の良い中古品であれば40万円台後半から50万円台で購入可能なケースもあり、新品にこだわらなければ非常にお得に手に入れられる状況です。
チューダーのブラックベイのセラミックの中古相場はどれくらい?

ブラックベイ セラミックの中古販売価格は、状態やショップによって幅がありますが、おおむね43万円~60万円程度で推移しています。
中古美品(Aランク~Sランク相当)であれば、45万円~55万円前後が相場の中心帯といえるでしょう。
定価777,700円と比較すると、中古市場では20万円以上安く購入できる計算になります。未使用品の場合は60万円~65万円前後で取引されることが多く、それでも定価より10万円以上お得です。
この「定価割れ」現象が起きている理由としては、発売から数年が経過して市場への供給量が安定してきたことが挙げられます。
また、チューダー全体の中古相場がロレックスほどの高騰を見せていないことも影響しているでしょう。購入を検討している方にとっては、非常に有利な買い手市場が形成されている状況です。
なお、2024年に登場したブルーダイヤルモデル(79210CNU-0007)は流通量がまだ少なく、定価に近いか若干のプレミアがつく傾向にあります。
ブラックダイヤルの定番モデルをお探しであれば、現在の中古市場は狙い目といえるでしょう。
チューダーのブラックベイのセラミックが買えないときの注意点

正規店で購入できない場合、中古市場やフリマアプリなどを検討する方も多いでしょう。
ここでは、購入時に気をつけるべきポイントを3つ解説します。
1.相場より安すぎる場合に飛びつかない
魅力的な価格の個体を見つけると、つい購入を急ぎたくなるものです。
しかし、中古相場(約45万円~)を大幅に下回る30万円以下などの価格設定には注意が必要です。
極端に安い個体は、内部機構の故障や精巧なコピー品(偽物)である可能性を疑う必要があります。
ブラックベイ セラミックに搭載されるムーブメント「MT5602-1U」は、全体がブラックに仕上げられた特別仕様です。シースルーバックから見て一般的な銀色のムーブメントが確認できる場合は、偽物と判断できる材料になります。
ただし、近年は非常に精巧なコピー品も存在するため、素人目での判断には限界があります。
価格だけで飛びつかず、信頼できる販売店から購入することが安全への近道です。相場を大きく逸脱した価格には必ず理由があると考え、慎重に検討しましょう。
2.フリマアプリや個人間取引での購入は注意する
フリマアプリやオークションサイトでの個人間取引には、さまざまなリスクが伴います。
「写真と実物が異なる」「記載されていない傷や不具合があった」といったトラブルは後を絶ちません。
特にセラミック素材には注意が必要です。セラミックは傷に強い反面、強い衝撃を受けると「割れる」「欠ける」という性質があります。
写真では確認しにくい微細なクラック(ひび割れ)を抱えた個体を購入してしまうリスクも否定できません。
さらに、個人間取引では返品・返金対応が期待できないケースがほとんどです。高額な時計だからこそ、アフターサービスや保証が充実した専門店での購入をおすすめします。
万が一の際にも適切な対応を受けられる環境を選ぶことが、長く愛用するための第一歩です。
3.付属品が不十分な場合は注意
中古品を購入する際は、付属品の有無をしっかり確認することが重要です。
特に重要なのがギャランティカード(国際保証書)の存在です。
チューダーは5年間の国際保証が付帯しており、保証書があればメーカー修理を受けやすくなります。また、将来的に売却を検討する場合、保証書の有無で買取価格が数万円変わることも珍しくありません。
ブラックベイ セラミックには標準でファブリックストラップが付属しているため、これが欠品していないかも確認しましょう。
付属品が揃っている個体は、前オーナーが丁寧に扱っていた証拠でもあります。箱や説明書なども含め、できるだけ完品に近い状態のものを選ぶことで、購入後の満足度も高まるでしょう。
リセールバリューの観点からも、付属品完備の個体を優先することをおすすめします。
チューダーのブラックベイが買えないなら中古もおすすめ!

正規店での購入が難しい場合や、定価での購入に躊躇している方には、中古品という選択肢があります。
前述の通り、ブラックベイ セラミックは中古市場で定価を大きく下回る価格で流通しており、状態の良い個体も多数見つかります。
中古専門店であるギャラリーレアでは、専門スタッフによる厳格な真贋チェックを実施しており、安心して購入いただける環境を整えています。ネット購入でも商品到着後の返品サービスに対応しているため、実物を確認できない不安を解消できる点も魅力です。
また、中古時計にも保証が付帯しており、購入後のサポート体制も充実しています。セラミックケースは衝撃による破損リスクがあるため、万が一に備えた保証サービスの存在は心強いでしょう。
憧れのブラックベイ セラミックを、定価よりもお得に、そして安心して手に入れたい方は、ぜひ信頼できる中古専門店を活用してみてください。
チューダーのブラックベイのセラミックが買えない理由についてまとめ
まとめ
- ブラックベイのセラミックはチューダー初のマスタークロノメーター認定を受けた時計
- セラミックケースは製造工程が複雑で、ステンレスモデルと比較して大量生産が難しい
- 2024年にはF1チーム「Visa Cash App RB」とのコラボモデルとしてブルーダイヤル(79210CNU-0007)が登場し、シリーズ全体への注目度が再び高まる
今回は、チューダーのブラックベイ セラミックが買えないと言われる理由や価格、購入時の注意点について解説しました。
ブラックベイ セラミックは、チューダー初のマスタークロノメーター認定モデルとして高い技術力を誇る一本です。
セラミックケースの製造難易度から正規店では品薄傾向にあり、定価も777,700円まで上昇しています。しかし、中古市場に目を向ければ40万円台から購入可能な個体も存在し、定価との逆転現象が起きている状況です。
購入時は相場から大きく外れた価格に注意し、付属品の確認も怠らないようにしましょう。
ギャラリーレアでは、状態の良いブラックベイ セラミックを取り揃えております。憧れの一本をお探しの方は、ぜひECサイトをチェックしてみてください。





