世界的な人気を誇る高級時計ブランドのロレックス。その価値は年々上がっており、今では正規店での定価購入すらできないとも言われているほどです。
そんなロレックスですが、なぜ価値が上がり続け下がることはないのか、その理由や仕組みが気になるという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はロレックスの価値が下がらないと言われる5つの理由について詳しく解説していきます。また、ロレックスの中でも特に価値が下がらないと言われるモデルについてや、ロレックスの資産運用について、価値が下がるリスクなども一緒にご紹介しています。
これからロレックスを購入しようと考えている人はもちろん、すでにロレックスを保有している人もぜひチェックしてみてください。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で常務執行役員として勤務。高級時計、宝石の査定を得意とし、業界で15年以上の豊富な経験を持つ。
現在は「お客様にとっての特別な企業になる」という信念と共に、国内11の店舗を統括している。
目次
ロレックスの価値が下がらない5つの理由とは?
ロレックスの価値が下がらないと言われているのは、定価が上がり続けているから・品質が担保されているから・需要が高いから・定価購入が難しいから・生産終了により新たに変えないモデルがあるからというような、主に5つの理由があるからです。
では、それぞれ具体的にどういうことなのか、深く掘り下げて見ていきましょう。
理由1.定価が上がり続けているから
ロレックスの定価は年々値上がりしています。1年に1度だけでなく、2回値上がりするモデルもあるほどで、価値も上がり続けています。ちなみにこの値上げにはいくつか理由があるのですが、大きな理由として部品やパーツが値上がりしているということが挙げられるでしょう。
もう1つは、公式に発表されている訳ではありませんが転売防止のためだと考えられています。ロレックスは人気ブランドであり、定価での購入が難しいと言われるほどにもなっているのが現状です。
しかし、正規店であると定価で購入できるので、転売者たちがこぞって購入しようと来店するのです。
そのような中、定価を上げることで、高いと感じる転売者が手を出しにくくなるのではないかと考えられています。定価は着々と上がり続けていますが、定価で購入したいという人が多いので、価値も上がり続けるという訳です。
理由2.厳格な品質管理により品質が担保されているから
ロレックスでは、品質を保証するテストが行われており、日差や防水性・自動巻モジュールなどの厳しいテストをクリアしたロレックスのみが販売されています。
また、ロレックスでは、店舗でも厳格な品質管理によって品質が保たれています。具体的にお伝えすると、時計に合わせた適切な温度、湿度を管理したり保ったりして狂ったり品質が劣化したりしないよう細かく調整しているのです。
これは、ロレックスに限らずいわゆる高級ブランドでは、当たり前のように行われていることですが、ロレックスは時計という精密機器を取り扱う以上、アパレル系よりも、より丁寧さと慎重さが求められます。
さらに、ロレックスでは5年間の品質保証が行われており、この期間に正常な理由で故障した場合、無料で修理や調整を行ってもらえます。
理由3.とても需要が高いから
世界的に人気のあるロレックスですが、実は需要に対する生産数が追いついていないからというのも1つ大きな理由として挙げられるでしょう。
もともと生産数に対する需要が高かったロレックスですが、コロナや戦争などといった世界情勢に影響され、工場がうまく稼働させられなかった時期があります。その際、作業が大幅に遅れ、長期的に生産に影響が出てしまっているということが考えられるのです。
また、ロレックスは1本1本、職人の確かな技が入るブランドとしても有名です。しかし、職人に関しても人数が限られており、需要に対する職人数は到底足りていないと言われています。
さらに、需要が高く手に入りづらいというところから、よりブランド価値が高まり、さらなる需要増加に繋がったということも考えられるでしょう。
このように、需要に対する生産が前々から追いついておらず、今後も生産数より需要の方が上回ると考えられています。そのため、価値が下がるどころかさらに上がると予想されているのです。
理由4.定価での購入が難しいから
ロレックスは実は定価での購入が難しいブランドとしても有名です。なぜなら前述にもあった通り、そもそもの需要が高すぎて生産数が追いついておらず、店舗に出てもすぐに完売してしまうからです。
また、店舗在庫どころか入荷数もかなり少なく、場合によっては全く入荷のない月もあるくらいだと言われています。つまり、正規店の定価購入の競争率自体が高くなっているのです。
ちなみに、正規店以外で購入すると定価ではないことがほとんどで、定価以上で販売されているところが多いです。中にはプレミアム価格が付いているものもあり、定価の何倍もの価格で販売されることも。
一方、並行店の場合、定価以下でロレックスを購入できることもありますが、仕入れルートの違いにより、化粧箱や付属品が付いていないパターンが多々あります。
これらをふまえると、やはり化粧箱や付属品がきちんと用意されている正規店で定価購入したほうが満足できる買い物だと感じる人が多くなってきます。そして、結果的に定価購入の需要が高まってしまうという訳です。
理由5.生産終了で新たに買えないモデルがあるから
最後の理由として挙げられるのは、生産終了で新たに買えないモデルがあるからです。
これはロレックスに限らず言えることですが、どれを買うか迷った際に、好みのデザインのものがあるとそれを買いたくなりますよね。
しかし、生産が終了してしまっていると、正規店に在庫が残っていれば買えるかもしれませんが、そうでない限り、並行店や中古販売店などで探すという流れが一般的です。
このように、正規店で買えなくなってしまったロレックスを探しているという人は世界各国におり、中にはコレクターと呼ばれる人も存在します。こういった人たちが年々増加してきていることから、生産終了しているロレックスの価値も年々高まっていると言えるでしょう。
ロレックスの価値が下がらないおすすめモデル3選は?
ここでは、世間的に価値が下がらないと言われているロレックスのおすすめモデルを3つ厳選してご紹介していきます。それぞれどういった部分に価値があるのか、下がりにくいポイントなども確認していきましょう。
コスモグラフ・デイトナ
デイトナシリーズは、ロレックスの代表的かつ定番のモデルであり、知名度や人気度も高いモデルでもあります。スタイリッシュさやスマートさが際立つ、典型的なスポーツモデルでありながら機能性も高いという特徴があり、有名人からの支持率も高いです。
また、タキメーターやカウンターなど、機能面が充実しているという特徴も挙げられるでしょう。代表的なモデルということから、相場が安定しているため、値下がりすることは珍しく、今後も相場は変わらないと想定されています。
エクスプローラー
ロレックスのエクスプローラーシリーズは、耐久性と機能性が充実しているという特徴があります。特に、登山や極地など、過酷な環境で使うことが想定されており、堅牢制に優れています。
すぐに帰路についたり時間を確認できない状況であっても、予定を確認しやすいようスケジュール機能やGMT機能が付いているのもこのエクスプローラーの特徴の1つです。
特にGMT機能は、異なる時間を記録できる機能なので、時差のある海外へ行く際にも便利な機能だと言えるでしょう。
サブマリーナー
サブマリーナは、ダイバーの中でトップクラスに人気のある時計です。一般モデルのロレックスでも耐水性があり、テストでクリアしていますが、こちらはさらに耐水性が高く、水深300mまで耐えられるようになっています。
そのため、日常使いはもちろん、お気に入りのロレックスを身につけたままマリンスポーツを楽しむこともできます。
また、サブマリーナーは、耐水性重視でデザインはシンプルなものが多いのですが、このシンプルな部分も人気で、カラフルなダイバーウェアとも組み合わせやすいです。もちろん知名度も高いので、価値も下がりづらいと言えるでしょう。
ロレックスは資産運用にもおすすめ?
NISAやidecoといった資産運用が国として推奨されていますが、ロレックスも価値のあるものであり、年々値上がりしていて入手しづらくなっていることから、投資や資産運用の対象として考えているという人が多いです。
実際にロレックスを資産運用するとなった場合のメリットやデメリット。また、価値を高めるための保管方法についてまとめてみました。
ロレックス投資のデメリットとは
ロレックス投資のデメリットとして挙げられるのは、やはり下がってしまう可能性が少なからずあるということでしょう。基本的に価値が高く大幅に価値が下がってしまうというようなことはありませんが、投資という言葉の通り、その時期や情勢によって価値が下がってしまう時もあります。
また、ロレックスを大切に保管をしていたとしても、予期せぬ事故によって急に壊れてしまったり傷ついてしまったりというようなパターンもあります。壊れたり傷ができてしまうと価値がぐっと下がってしまうので、こちらに関してもデメリットだと言えるでしょう。
ただし、基本的にケースに入れて棚などの収納ケースに保管しておけば、よほどのことがない限り壊れたり傷つくことはないと考えられるので、収納場所や保管場所を徹底しておけばそこまで心配する必要はないでしょう。
ロレックス投資のメリットとは
ロレックス投資の大きなメリットは、価値がどんどん上がり続けていて手放した際の還元率が高いということでしょう。需要に対する生産が追いついていないということもあり、ロレックスを欲しいという人が年々増えています。
求める人が多い一方、ロレックス自体は足りていないので、どんどん価値も上がり続けており、今後もこの状況が続くと予想されています。また、過去に販売されていたモデルは正規店で購入できないということもあり、販売終了後からの方がより価値が高まると言われているのです。
中でも限定モデルは元々販売されている数量自体少ないうえに、正規店ではすぐに売り切れてしまうため、価値も高いとされています。
ロレックスの価値を高める保管方法は?
ロレックスの価値を高めるためには、とにかく綺麗な状態を保ち続けるということが大切です。そのためには、箱に入れて傷がつかないように徹底したり、壊れてしまわないよう落下の恐れがない場所へ保管するなどの方法を取り入れる必要があります。
少しでも傷がついてしまうと価値は一気に下がってしまうので、どんどん価値を高めていくためには、綺麗な状態を保つということが必要不可欠なのです。また、綺麗なクロスで拭いてあげるなどの定期的なお手入れもおすすめです。
ただし、こういったお手入れは、お手入れ方法を間違えてしまうと、状態劣化に繋がってしまう恐れもあるので、公式で推奨されているお手入れ方法の通りにお手入れする必要があります。
ロレックスの価値が下がる場合もある?
ここまでロレックスの価値が下がらない理由や価値が下がらないおすすめモデル、投資に至るまでご紹介してきましたが、価値が下がる場合もあるのか。また、価値が下がるのであれば、その理由はなぜかについてご紹介していきます。
新モデル発表による旧モデルの値下がり
ロレックスは、新モデルが発表されると旧モデルは値下がりするという傾向にあります。家電製品などでいういわゆる型落ちのようなことです。もちろん全ての旧モデルが値下がりするという訳ではなく、下がらないモデルも存在しています。
また、旧モデルであってもそもそもの販売数が少ないので、欲しくても買えなかったというような人が世界各地にいます。
そのため、一時的に値下がりしたとしても長期的に見れば値上がりしていく可能性が高いです。特に、人気モデルの場合は旧モデルであっても価値が下がらず上がり続けているものも多いです。
為替変動などによる外的要因
ロレックスの価値は為替変動や社会情勢などの外的要因の影響を受けやすいとされています。
しかし、実際には為替変動や社会情勢などによる外的要因が原因の場合は、そこまで気にしなくても問題ないと言われています。なぜなら、こういった要因は流動的であり、一時的なものであるからです。
ロレックスに限らず、金やプラチナ・株なども日々の価値が変動し、価値が上がる時期もあれば下がる時期もあるようにロレックスの価値も日々変動すると考えておくといいでしょう。
ただし、ロレックスは生産数の少なさから、出回っている数自体が少ないです。そのため、投資資産の中でも下がりにくいと言われており、今後も価値が高まることが期待されています。
ロレックスの価値を下げないようにする方法
上記では、ロレックスの価値が下がってしまう場合についてお伝えしましたが、手元に保有しておくのであれば、なるべく価値が高い状態の方が良いものです。そこで、ここではロレックスの価値を下げないようにする方法について3つお伝えしていきます。
経済など外的要因の動向をチェックする
ロレックスが下がってしまう要因として社会情勢や為替変動などの外的要因を挙げましたが、基本的にこういった経済情報を知っておくと、どう変動していくのか予想がついたり流れが分かるようになるので、こまめにチェックするのがおすすめです。
もちろん最初は理解できなくても全く問題ありません。なんとなくでもいいので、情報が理解できるようになると、どのタイミングで下がるのか、そしてどういった風に回復していくのか傾向が掴みやすくなります。
傾向が読めてくると下がってもまた戻るという安心感がありますし、仮にロレックスを手放そうと考えていたとしても、価値が1番値上がりしているタイミングで手放せるので、価値を下げずに持ち続けることができるという訳です。
今後、価値が上昇する可能性があるモデルを選ぶ
完全に投資用として保有する場合は、今後価値が上昇するであろうモデルを選んで購入するというのも1つの手です。販売数量が多いモデルや世界各国で販売されているモデルは限定モデルや人気モデルと比較して価値の上昇率が低めです。
こういった部分を考慮して、あらかじめ価格が上がっていくであろうモデルを選べば、必然的に価値が下がりにくくなるということになります。また、スポーツモデルのロレックスも人気が高く価値が下がりにくいと言われています。
このように今後価値が上昇する可能性があるモデルを選ぶことで、ある程度意図的に価値が値下がりしてしまうのを予防することができるのです。そのため、完全に投資用として保有する人は、この選び方をしてみるのもいいでしょう。
購入した際の付属品を失くさずにとっておく
ロレックスの価値を下げないために最低限やっておくべきことといっても過言ではないのが、購入した際の付属品を失くさずに取っておくということです。なるべく綺麗な状態で保つということはもちろんですが、付属品が揃っていないと本来つくはずの価値が下がってしまいます。
基本的にロレックスでは付属品として、保証書と保証書を収納するカードケース・グリーンタグ・説明書が付いてきます。これらのものを合わせて一式保管しておくことがおすすめです。
特に保証書に関しては修理する際に必須となるので、5年以内は必ず失くさないよう大切に保管しておく必要があります。また、付属品に限らず購入時に入っていた化粧箱も取っておくとプラスになる場合があるのでこちらも取っておくことがおすすめです。
ロレックスを売る時に信頼できる買取業者3選
ロレックスを売る時に信頼できる買取企業は、ギャラリーレア・おお蔵・コメ兵の3つの業者です。知名度もあり、なおかつ査定に定評があります。
中でもギャラリーレアは、店頭買取や宅配買取だけでなく、出張買取やLINE査定にも対応できるので、近くに査定業者がない人でも利用しやすいです。
また、ガラスの傷やベルトの劣化があったとしても高額査定・買取してもらえるのもギャラリーレアの魅力だと言えます。どういう査定になるか気になるという人は、まずは気軽にLINE査定に出してみて下さいね。
ロレックスの価値が下がらないおすすめモデルについてまとめ
まとめ
- 生産数よりも重要の方が高いので価値が上がり続けている
- スポーツモデルは特に人気で需要がある
- 付属品は無くさないようにしっかり保管しておく
この記事では、ロレックスの価値が下がらない理由についてやおすすめモデルについてご紹介してきました。数あるロレックスの中でも特にスポーツモデルは人気が高く、価値が下がりにくいモデルです。
そのため、投資用に購入したいという人にはスポーツモデルの中から購入するロレックスを選ぶのがおすすめです。
また、世界情勢や為替変動などの影響を受け、一時的に価値が下がる時もありますが、基本的には一過性のものなので、気にせず保有し続けることがおすすめだと言えるでしょう。
せっかく人気の高いロレックスを購入するのであれば、長期的に保有できるようなお気に入りの1本を見つけてみてください。
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