シャネルのヴィンテージイヤリングを手に入れる際、多くの方が気になるのが「刻印」ではないでしょうか。
刻印はアイテムの年代や仕様を知る手がかりの一つとして、コレクターの間で長く注目されてきました。
ただし刻印だけで年代や真贋を断定できるわけではなく、複数の要素を総合的に見ていくことが大切です。
なお本記事では、便宜上、過去に製造されたシャネルのコスチュームジュエリーを「ヴィンテージ」と表記しています。
シャネルのヴィンテージイヤリングの刻印について、位置や意味、年代ごとに見られる仕様の違い、そしておすすめの購入方法まで詳しく解説します。

ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で青山表参道店の店長として勤務。高級ブランドの旗艦店が立ち並ぶ表参道エリアにおいて、お客様の立場に寄り添った丁寧なヒアリング接客を武器に活躍。日・英・仏の3か国語を操り、国内だけではなく海外のお客様からの信頼も厚い。
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シャネルのヴィンテージイヤリングの刻印はどこにある?

シャネルのヴィンテージイヤリングの刻印は、アイテムのつくりや年代によって刻まれる場所が異なります。
ここでは主な刻印の位置と、それぞれの特徴について紹介します。
モチーフの裏側に直接刻印
イヤリングを裏返すと、モチーフ本体に直接文字が打刻されているタイプが見つかることがあります。
プレートを別で取り付けず、モチーフ裏面に「CHANEL」のロゴや情報が刻まれている仕様です。
別付けプレートの脱落は起こりませんが、使用や摩耗によって直接刻印が薄くなる場合もあります。比較的シンプルなデザインや、モチーフの面積がしっかりと確保されているアイテムに見られる仕様です。
細かな文字が並んでいるため、肉眼では読みにくい場合もあります。
確認する際にはルーペを用意しておくと安心です。長年の使用によって刻印がすり減ってしまう場合もあるため、コンディションもあわせて注目してみてください。
モチーフの裏側に付いた刻印プレート
もう一つよく見られるパターンが、モチーフの裏側に小さな金属プレートが取り付けられ、そこに情報が刻まれているタイプです。
プレートには「CHANEL」のロゴや製造国、年代を示す情報などがまとめて刻印されています。
プレートの形状は、丸型や楕円形などいくつかの種類があり、年代によって仕様に違いが見られます。1970年代から1980年代前半頃には丸型プレートが多く見られ、1980年代半ば頃からは楕円形のプレートも登場したとされています。
ただし移行時期については専門資料間でも見解の差があり、シャネル公式が公開した年表があるわけではありません。
プレート自体は本体にはんだ付けなどで固定されているのが一般的で、モチーフのデザインと調和するように配置されています。
小さなプレートですが、そこに刻まれた情報からはアイテムのつくられた背景を知る手がかりが得られます。
クリップ金具や留め具の周辺
イヤリングとしての機能を担うクリップ金具や留め具の周辺にも、刻印が入っている場合があります。
特に金具部分に「CHANEL」の文字が入っているケースは、シャネルのイヤリングらしさを感じられるポイントの一つです。
留め具部分は日常的に触れる場所であり、経年による擦れや摩耗が起こりやすい箇所でもあります。そのため文字が薄れて読みにくくなっていたり、部分的に消えていたりすることもあります。
イヤリングを正面から見たときには気付きにくい位置ですが、裏返してじっくり観察してみると、思わぬところに刻印が見つかることも少なくありません。
クリップ金具や留め具の刻印は摩耗しやすいため、状態評価の際にはあわせて確認しておきたい箇所です。
シャネルのヴィンテージイヤリングの刻印は何を表す?

シャネルのヴィンテージイヤリングに刻まれている文字や数字には、それぞれ意味があるとされています。
ここでは刻印が示す情報について、種類ごとに分けて紹介します。
「CHANEL」や原産国などの情報を表す
刻印の中でまず注目したいのが「CHANEL」のブランドロゴです。ブランド名を示す基本的な情報ですが、年代や仕様によって刻印がないイヤリングもあります。
そのほか、著作権を示す©(Copyright)マークや、登録商標を示す®(Registered Trademark)マークが、CHANELのロゴの左右に配置されていることもあります。
こうしたマークは、それぞれ著作権や登録商標を示す情報として位置付けられています。
原産国については「MADE IN FRANCE」の表記が入っているケースが多く見られます。
シャネルの本国であるフランスで製造されたことを示すものです。なお後年の一部の製品では「MADE IN ITALY」の表記も確認されており、年代や品目によって違いがあります。
同じヴィンテージ期の製品でも刻印の並び方や書体には細かな違いが見られる場合があります。
数字が製造年代を表す
CCマークを挟むように数字が刻まれているシャネルのヴィンテージイヤリングも多く見られます。
厳密には数字がそのまま製造年を示すわけではなく、時期によって示している内容が異なります。
1980年代半ばから1990年代前半に見られる「23」から「29」のような2桁の数字は、コレクション番号として使われたものとされています。西暦の下2桁ではないため、そのまま製造年として読み解けるものではありません。
専門資料では番号「23」から「29」の使用時期を1984〜1990年とする資料と、1986〜1992年とする資料があり、期間の説明には差があります。
1993年以降の仕様では、西暦の下2桁を用いて年代を示すようになったと言われています。たとえば「97」であれば1997年に該当するといった具合です。
なおシャネル公式が刻印の年代別ルールを公開しているわけではなく、これらは専門資料や市場での一般的な整理に基づく解釈です。
刻印の数字にはさまざまなパターンがあるため、数字だけで年代を断定するのは難しい面もあります。
アルファベットがシーズンやコレクションを表す
CCマークを挟む形で、数字と一緒にアルファベットが刻まれているケースも見られます。
このアルファベットは、シーズンやコレクションを示していると考えられています。
左側に西暦の下2桁、右側にコレクションを表すアルファベットを配置するのが基本的なスタイルです。
専門資料では、Pは春(Printemps)、Aは秋(Automne)、Cはクルーズ(Cruise)などのコレクションを示す記号として解釈されています。ほかにVなどの記号も確認されていますが、年代や資料によって説明が異なる場合があります。
数字とアルファベットを組み合わせて読み解くことで、そのアイテムがどのシーズンにつくられたものかを推測できるといえます。
ただし刻印は必ずしもすべてのアイテムに同じ規則で刻まれているわけではなく、公式に公開された対応表があるわけでもないため、参考程度に捉えておくのが賢明です。
シャネルのヴィンテージイヤリングの刻印を年代別に見分けるポイント

シャネルのヴィンテージイヤリングは、年代によって刻印の仕様や特徴に違いがあります。
以下で紹介する年代の目安はシャネル公式が公開した年表ではなく、専門資料や市場での一般的な整理に基づくものです。
特定の年に一対一で対応させることは難しいため、あくまで参考としてご覧ください。
1950年代から1970年代
シャネルのコスチュームジュエリー自体は1920年代から展開されていましたが、戦後にオートクチュールが再開された1954年以降の作品は、ヴィンテージ市場でも多く流通しています。
1950年代から1970年代のヴィンテージイヤリングには、刻印がまったく入っていないアイテムも珍しくありません。当時のジュエリーづくりの環境や仕様が現在とは大きく異なっていたことが背景にあると考えられています。
1970年代前半頃からは、刻印が入るアイテムが少しずつ増えていきました。
1954年から1971年頃には「CHANEL」の単独刻印が見られ、限られたオートクチュール向け作品には三つ星を伴う刻印も確認されています。1971年以降は©・®・CCマーク・「MADE IN FRANCE」を配した丸型プレートが用いられるようになりました。
数字やアルファベットで年代やシーズンを示す仕組みは、この時期にはまだ確立されていませんでした。
この年代のアイテムは現存する数自体が少なく、状態の良いものを見つけるのは容易ではありません。刻印の有無だけで判断するのは難しく、デザインや素材、金具の仕上げなど、総合的にアイテムを見ていくことが大切です。
1980年代前半
刻印の仕様に少しずつ変化が見られた時期が、1980年代前半にあたります。
この頃には、丸型のプレートに情報が刻まれているアイテムが多く見られるようになりました。
1980年代初頭の一部には、従来の「MADE IN FRANCE」に代わって4桁の年号が入る刻印も確認されています。ただし使用された年や範囲については専門資料間でも説明が異なり、限られた期間の仕様として整理されています。
この4桁年号は、その後採用されるコレクション番号方式とは別の仕様として区別されています。
1980年代半ば頃には、CCマークを挟むコレクション番号方式へと徐々に切り替わっていったと考えられていますが、年号刻印との移行時期については専門資料間でも見解が分かれています。
そのため、この時期のアイテムを刻印だけで正確に年代判別するのは難しく、プレートの形状や刻印の並び方から、おおよその時期を推測していくのが一般的です。
1980年代後半から1990年代前半(ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌ期)
CCマークを挟むように2桁のコレクション番号が刻まれる仕様は、1980年代半ば頃から確認されています。
この時期はシャネルのジュエリー部門でヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌ氏が活動していた期間にあたります。
彼女は1984年頃からシャネルに携わり、1998年にディオールへ移籍したデザイナーです。刻印方式の期間と本人の在籍期間はそのまま重なるわけではないため、それぞれ別の情報として捉えておくのが正確です。
前述のとおり、使用時期については専門資料間で説明に差があります。数字は製造年そのものではなく、コレクション番号を示すものとされています。
大ぶりで華やかなデザインが多く展開された時代でもあり、ヴィンテージ市場でも注目されるアイテムが多い時期です。
1990年代半ば以降
1990年代半ば以降のシャネルのヴィンテージイヤリングを見る際は、1993年頃から採用されるようになったとされる数字とアルファベットの組み合わせに注目したいところです。
CCマークを挟むように、左側に西暦の下2桁、右側にコレクションを表すアルファベットが配置される仕様です。
たとえば「97 A」であれば、1997年の秋冬コレクションに該当するといった読み方ができるとされています。
この仕組みが整えられたことで、アイテムがつくられた年代とコレクションを、刻印から比較的読み取りやすくなりました。プレート自体もさらに洗練されたつくりへと変化していきました。
一方で、模倣品には刻印まで再現されたものもあるため、刻印は真贋を確定するものではありません。素材やつくり、金具の質感などを総合的に確認していく姿勢が大切です。
シャネルのヴィンテージイヤリングの刻印がない・片方にしかないときは偽物?

刻印がなかったり、左右で状態が異なっていたりすると、偽物ではないかと不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
ここでは考えられる理由を詳しく解説します。
製造年代や仕様によって刻印がないことがある
シャネルのヴィンテージイヤリングの中には、そもそも刻印が入っていないアイテムも存在します。
特に1970年代以前に製造されたものには、無地のまま仕上げられているケースが少なくありません。刻印がないからといって、必ずしも偽物と断定できるわけではないという点は覚えておきたいポイントです。
また、同じ時期のアイテムであっても、デザイナーやコレクションによって刻印の有無に違いが見られる場合もあります。
刻印だけを頼りに真贋を判断するのは難しく、モチーフのつくりや金具の仕上げ、素材の質感なども合わせて総合的に見ていくことが求められます。
判断に迷った場合は、専門知識を持つスタッフに相談するのが安心です。
左右どちらか一方だけに刻印が付いていることがある
左右で一対のイヤリングですが、両方に刻印が確認できるとは限りません。中古市場では、片方だけに刻印が残っている個体も見られます。
ただしこれは製造時から片方だけだったとは限らず、プレートの脱落、金具の交換、修理歴、左右で別個体が組み合わさっているケースなど、さまざまな原因が考えられます。
片方に刻印がないからといって、そのアイテムが偽物であるとは言い切れません。
左右で刻印の有無や位置が異なる場合は、プレートの脱落、修理歴、左右の組み合わせ違いも含めて確認することが大切です。
購入時に気になる点があれば、販売店のスタッフに商品の状態や背景を確認しておくと安心です。信頼できる中古ブランド専門店であれば、アイテムの状態について丁寧に説明してもらえます。
刻印プレートが外れたり文字が薄れたりしていることがある
長い年月を経てきたヴィンテージアイテムは、経年による変化を受けているものです。
刻印プレートが本体から外れてしまっていたり、文字自体がすり減って読みにくくなっていたりするケースもあります。
特にプレートが別付けされているタイプは、固定部分が緩んで脱落することがあります。刻印が直接打刻されているタイプでも、長年の使用で文字が薄くなるケースは珍しくありません。
こうした摩耗や脱落はヴィンテージ品で起こり得ますが、商品の状態や評価に影響する場合があり、正規品であることを証明する要素ではありません。
刻印の状態が気になる場合は、購入前に販売店で細部を確認しておくと安心です。中古ブランド専門店であれば、プレートの状態や刻印の残り具合について、写真だけでは分かりにくい情報も詳しく教えてもらえます。
修理やクリップ金具の交換によるもの
修理歴があるかどうかも、刻印の状態を判断する上で確認しておきたいポイントです。
長年愛用されているシャネルのヴィンテージイヤリングは、途中で修理を受けている個体も少なくありません。
特にクリップ金具は使用頻度が高いパーツのため、経年で緩みや破損が生じ、交換されているケースもあります。金具部分に刻印があったアイテムの場合、交換によって刻印が消えたように見えてしまうこともあり得ます。
修理歴の有無は、中古品の状態や価格を判断する際の重要な材料です。オリジナルの状態がどの程度保たれているかによって、コンディションの評価も変わります。
中古ブランド専門店で購入する際には、修理やメンテナンスの履歴が分かる範囲でスタッフに確認しておくと、納得したうえで手に取れます。
刻印のあるシャネルのヴィンテージイヤリングを買うのにおすすめの方法は?

刻印のあるシャネルのヴィンテージイヤリングを手に入れる方法にはいくつかの選択肢があります。
それぞれの購入方法のメリットや注意点を理解した上で、自分に合った方法を選びましょう。
フリマアプリで購入する
個人同士が直接やり取りできるフリマアプリは、シャネルのヴィンテージイヤリングを比較的手頃な価格で見つけられる可能性がある方法です。
出品数も多く、選択肢の幅が広い点は魅力といえます。一方で、フリマアプリでの購入は取引相手によってトラブルが起こる場合があるのがデメリットです。
写真と実物の状態が異なっていたり、届いた商品に説明されていなかった不具合があったりといったケースが起こり得ます。
個人間の取引では、専門店と同等の真贋確認が行われているとは限りません。購入前には出品者の説明だけでなく、プラットフォームの鑑定サービス、補償制度、返品条件を確認しておくことが重要です。
シャネルのヴィンテージイヤリングは刻印まで再現された模倣品も出回っているため、専門的な知識がないまま個人取引で購入するのはリスクを伴います。
中古ブランド専門店で購入する
シャネルのヴィンテージイヤリングを安心して購入したい方には、中古ブランド専門店の利用がおすすめです。
真贋チェックを経た商品が並び、状態やコンディションについても専門知識を持つスタッフから説明を受けられます。
ギャラリーレアは1979年創業のブランド品専門店で、シャネルをはじめとするアクセサリーの取り扱い実績があります。豊富な取り扱い経験を活かした真贋チェックを実施しており、状態やコンディションの説明も丁寧に行っています。
中古品は一点物が多く在庫も随時変動します。気になるアイテムを見つけた際は、在庫状況やコンディションを早めに確認しておくとよいでしょう。
購入前のチェックとしては、刻印の写真、左右の刻印の状態、金具交換の有無、付属品、返品条件などがポイントです。写真では分かりにくい細部の情報は、店舗やオンラインで問い合わせて確認できます。
シャネルのヴィンテージイヤリングの刻印についてまとめ
まとめ
- シャネルのヴィンテージイヤリングの刻印はモチーフの裏側やプレート、金具周辺など位置がさまざま
- 刻印は年代や仕様を推測する手がかりだが、シャネル公式が年表を公開しているわけではなく専門資料でも見解に差がある
- 模倣品には刻印まで再現されたものもあるため、素材や金具の質感なども総合的に確認することが大切
- 刻印がないアイテムや片方だけに刻印が残る個体も存在し、刻印の有無だけで真贋を判断するのは難しい
- 安心して購入するなら、真贋チェックを実施している中古ブランド専門店を選ぶのがおすすめ
シャネルのヴィンテージイヤリングの刻印は、モチーフの裏側や別付けのプレート、クリップ金具の周辺など、アイテムによって位置が異なります。
刻まれる内容も年代によって変化しており、CHANELの単独刻印から丸型プレート、コレクション番号、西暦下2桁とアルファベットの組み合わせへと移り変わってきました。
ただし、これらの年代区分はシャネル公式が公開したものではなく、専門資料間でも見解に差があるため、刻印だけで年代を特定するのは難しい面があります。
刻印がないアイテムや片方だけに刻印が残る個体も存在し、模倣品には刻印まで再現されたものもあります。真贋を判断する際は、素材やつくり、金具の質感なども合わせて総合的に見ていく姿勢が大切です。
判断に迷った際は、真贋チェックを実施している中古ブランド専門店に相談すると安心です。
私たちギャラリーレアでは、シャネルのイヤリングを含むアクセサリーを取り扱っており、在庫や取り扱い商品は随時変動しますので、気になるアイテムがあればお早めにご確認ください。
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