シャネルのバッグの中でも、マトラッセは長く愛されてきた象徴的な存在です。なかでもダブルフラップ仕様は、独特の二重構造を持つことで知られています。
しかし「開閉が面倒そう」「収納力が少ないのでは」と、購入を前に不安を感じる方も少なくありません。
この記事では、シャネルのダブルフラップが使いにくいといわれる理由を構造的に解説しながら、その裏にある魅力や後悔しない選び方までをまとめてご紹介します。
シャネル全般やシャネルの財布もあわせてチェックしてみてください。

ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で青山表参道店の店長として勤務。高級ブランドの旗艦店が立ち並ぶ表参道エリアにおいて、お客様の立場に寄り添った丁寧なヒアリング接客を武器に活躍。日・英・仏の3か国語を操り、国内だけではなく海外のお客様からの信頼も厚い。
目次
シャネルのダブルフラップが使いにくいといわれる理由は?

毎日の買い物やお出かけで活躍してほしいバッグだからこそ、口コミで見かける「使いにくい」という声は気になるところです。
ここでは、シャネルのダブルフラップがそういわれる理由を、構造面と現代のライフスタイルの両面から3つに分けて解説します。
理由1:二重構造で開閉に手間がかかりやすい
クラシカルな佇まいで人気のマトラッセですが、ダブルフラップ仕様は外側のCCマーク付きターンロックを開けたあと、さらに内側のスナップボタン式フラップを開ける2段階の構造になっています。
スマートフォンや財布、ICカードを頻繁に出し入れする現代の生活では、この2回の開閉アクションが煩わしく感じられやすいのが実情です。
レジでスマートフォン決済をしたい時、改札前でICカードをサッと取り出したい時、カフェで財布を出し入れする時など、テンポよく動きたい場面で「もたつく」と感じる方が多いようです。
一般的なショルダーバッグはシングルフラップが主流のため、ダブルフラップに慣れていない人ほど、最初は心理的なハードルを覚えるかもしれません。
1955年にガブリエル・シャネルが発表した2.55の思想を受け継ぎ、1980年代にカール・ラガーフェルドがCCターンロックやレザーを編み込んだチェーンで再解釈したのが、現在のクラシックフラップ/11.12です。
クラシカルな設計思想とスマートフォン中心の現代生活との間で、どうしてもギャップが生まれやすい部分なのです。
理由2:見た目より収納スペースが限られる場合がある
キルティングやチェーンの存在感によって、見た目以上に「たくさん入りそう」という印象を持たれやすいのがマトラッセです。
しかし実際には、内側のフラップがバッグ内部の空間に入り込むため、外観のサイズから想像するほどの収納力はありません。
特にキャビアスキン(公式ではグレインド カーフスキンと表記される素材)は傷が目立ちにくく耐久性に優れる一方、革が硬く伸縮性に乏しいため、荷物を詰め込みすぎるとフラップやターンロックが閉まりにくくなるケースもあります。
たとえば大型のスマートフォン、長財布、厚みのある化粧ポーチ、モバイルバッテリーといった日常の必需品を同時に入れると、内部で干渉して閉まりが悪くなることも。
また無理に詰め込むと、フラップの歪みや金具への負担、型崩れの原因にもつながります。
マトラッセは「必要最低限の荷物を美しく持ち歩くためのバッグ」と位置づけて使うのが、本来の楽しみ方といえるでしょう。
理由3:片手で荷物を出し入れしにくいから
実用性を重視する方にとって気になりやすいのが、片手操作のしにくさです。
ダブルフラップを開けた状態でキープするには、外側のフラップを片手で押さえながら内側のスナップを外す必要があり、完全な片手操作は構造上どうしても難しくなっています。
子どもを抱っこしている時、雨の日に傘を差している時、カフェでコーヒーを片手に持っている時、電車内で立ったまま荷物を取り出したい時など、片手が塞がる場面では不便さが目立ちます。
さらに、メタルとレザーを編み込んだ象徴的なチェーンストラップはずっしりとした重みがあり、肩から滑り落ちてくることも。
こうしたデメリットがある一方で、それでもマトラッセが世界中の女性から支持され続けているのは、使いにくさを上回る独自の魅力があるからです。
次の章では、ダブルフラップならではの良さに目を向けていきます。
シャネルのダブルフラップが使いにくいだけではない!魅力も紹介

ダブルフラップが「使いにくい」と感じられる理由は、実はそのまま機能美の裏返しでもあります。
ここでは、二重構造だからこそ生まれる安心感、フォルムの美しさ、そしてシャネルらしさを際立たせる魅力を、3つの視点からひもといていきます。
中身が見えにくく安心して持ち歩きやすい
人混みや旅行先など、不特定多数の視線が気になる場面で頼りになるのがダブルフラップ仕様です。
内側にもう一枚フラップがあることで、外側のターンロックを開けても、バッグの中身が周囲から丸見えになりにくい設計になっています。
外側の金具が外れたり、バッグを横倒しに置いてしまったりしても、内蓋がストッパーとなって荷物がこぼれ落ちにくいのは大きな安心材料です。
旅行先で荷物を取り出す瞬間、レストランでバッグを開けるタイミング、座席にバッグを置いた時など、現代の生活でも実用的に機能してくれます。
エレガントな所作を保ちながら、しっかりと中身を隠せるのは、二重構造ならではの実用的な魅力です。開閉のひと手間と、安心感は、トレードオフの関係にあるといえるでしょう。
バッグのフォルムが崩れにくい
長く愛用するうえで意外と見落とされがちなのが、型崩れのしにくさです。
シングルフラップは長年の使用で上部がへこんだり歪んだりしやすい一方、ダブルフラップは内側にもう一枚の革が組み込まれているため、バッグ全体の骨組みが強くなる構造をしています。
何十年も前のヴィンテージマトラッセでも、美しい立体フォルムをきれいに保っている個体が多いのは、この内蓋が「背骨」の役割を果たしているからです。
収納スペースが減るというデメリットは、裏を返せばバッグの形を守り、長く美しく使い続けられるという大きなメリットになります。
型崩れが少なく、人気の素材やカラーで状態の良い個体は、中古市場でも評価されやすい傾向があります。親から子へと受け継がれる一生モノとして、世代を超えて愛用できるのもマトラッセが持つ大きな価値です。
クラシカルなデザインがシャネルらしさを引き立てる
ダブルフラップを開けた瞬間に広がるのは、所有者だけが楽しめる小さな世界観です。
外側のフラップを開けると現れるバーガンディ系の裏地は、ガブリエル・シャネルが幼少期に過ごしたとされる施設のユニフォームの色にちなんでいるといわれ、ブランドの歴史と美学を感じさせる象徴的なディテール。
そして内フラップ裏側に大きく配されたCCマークのステッチは、ダブルフラップ仕様ならではのアイコニックな要素です。
キルティング、レザー編み込みチェーン、そしてダブルフラップ。この3つが揃って初めて完成するクラシックフラップの世界観は、シングル仕様にはない特別な所有満足感をもたらしてくれます。
開閉のひと手間さえも、シャネルの伝統に触れる体験として愛おしく感じられる。実用性だけでは測れない情緒的な価値こそ、長年支持され続ける本質的な理由なのです。
シャネルのダブルフラップを後悔しないための選び方は?

定番の25.5cmやラージサイズでは定価が190万円を超える時代だからこそ、購入後のミスマッチは避けたいものです。
ここでは、サイズ、試着、ライフスタイルの3つの視点から、後悔しないための具体的な選び方をご紹介します。
ぜひ、自分にぴったりの一点を見つけるための参考にしてください。
使用シーンに合うサイズを選ぶ
サイズ選びは、後悔しないための最も重要な要素です。
掲載した価格はCHANEL公式の税込価格をもとにしており、素材・カラー・コレクションによって価格が異なる場合がある点も覚えておきましょう。
23cmのクラシック スモールは小ぶりで、フォーマルな装いに上品に合わせやすい一方、容量はやや限られます。約25.5cmの11.12 クラシックは、シャネルの定番として選ばれやすい王道サイズで、日常使いからフォーマルまで幅広く対応できる懐の深さが魅力です。
荷物が多めの方や、長財布・手帳を持ち歩きたい方は、30cmのラージサイズを検討するのもおすすめです。
なお、よりコンパクトなミニクラシック(A35200/A69900)はシングルフラップ仕様のため、ダブルフラップとは構造そのものが異なります。
開閉のしやすさを重視する方には選択肢になりますが、ダブルフラップを比較検討する際は別枠で考えるのがおすすめです。ただし23cmは小柄な方に馴染みやすい一方で、25.5cmと比べると容量はかなりシビアになる点も理解しておきましょう。
普段持ち歩いている荷物のボリュームを思い浮かべながら、サイズを絞り込んでみてください。
実際に試着して開閉や使い心地を確認する
ネット上の画像や寸法表だけでは、革の硬さや内蓋の干渉具合まで判断するのは難しいものです。
身長や骨格によって、チェーンを二重にした肩掛けや一重に伸ばした斜め掛けのバランスは大きく変わります。実際に試着することで、自分の体型に馴染むかどうか、所作が美しく見えるかどうかが分かります。
普段使っているスマートフォンや財布、ポーチを持参して、無理なく入るか、内蓋の開閉時にストレスがないかを確かめるのも大切なポイントです。
中古品の場合は、ランクごとのダメージ具合や革の経年変化を、実物で納得いくまで確認することが後悔を防ぐ最大のコツです。
ギャラリーレアでは、ECサイトに掲載されている商品を実店舗にお取り寄せして確認できるサービスも提供しています。「気になっているけれど、実物を見ずに高額な買い物をするのは不安」という方は、こうしたサービスを活用してみるのも一つの方法です。
服装やライフスタイルに合わせて選ぶ
素材選びは、見た目の印象だけでなく日常の使い勝手にも大きく影響する要素です。
フォーマルな装いやエレガントな雰囲気を重視するなら、しっとりとした質感と上品な光沢を持つラムスキンが映えます。
電車移動が多い方や、傷やスレを気にせずデイリーに使い倒したい方には、耐久性に優れたグレインド カーフスキン(通称キャビアスキン)が向いているでしょう。カジュアルなデニムスタイルや個性を出したい方には、ツイードやデニム素材のマトラッセも面白い選択肢になります。
ラムスキンはデリケートで爪の引っかき傷がつきやすく、グレインド カーフスキンは丈夫な反面、革が硬いためダブルフラップの開閉時に反発力を感じることがある点も覚えておきましょう。
普段の服装の傾向、移動手段、使用頻度をトータルに考えて素材を選べば、暮らしに自然に溶け込む一点に出会えるはずです。
シャネルのダブルフラップを購入するのにおすすめの方法は?

シャネルの正規店では希望のモデルやサイズの在庫が限られていることも多く、定価も上昇を続けています。
そんな今、注目されているのが信頼できる中古専門店での購入です。ハイブランドの中古品を購入するうえで最も気になるのが、真贋への不安と状態の心配ではないでしょうか。
ギャラリーレアはAACD(日本流通自主管理協会)に加盟しており、偽造品や不正商品の流通防止に取り組んでいる専門店です。
専門スタッフによる厳格な真贋チェックを実施し、店頭での販売時に加えてEC出荷前にも最終検品を行う体制で、安心して購入できる環境を整えています。
気になる商品は銀座本店や心斎橋本店などの実店舗にお取り寄せできるため、実物のサイズ感や開閉感を確認してから検討できるのも大きな魅力です。
時期によっては、ショッピングローン無金利キャンペーンが実施されている場合もあり、高額品の購入負担を軽減するサポートも充実しています。毎日12時には新着アイテムが更新されるため、希望条件に合うシャネルとの出会いも期待できます。
中古ならではの一点物との出会いを楽しみながら、安心して理想のシャネルを探したい方は、ぜひチェックしてみてください。
シャネルのダブルフラップが使いにくい人におすすめのモデル3選
ダブルフラップの操作性や収納力にどうしても不安が残る方には、実用性を重視した代替モデルがおすすめです。
ここでは、シャネルの中でも使い勝手の良さで人気を集めている3つのモデルをご紹介します。
それぞれの特徴を比較しながら、自分のライフスタイルに合う一点を見つけてみてください。
シングルフラップ

ヴィンテージシャネルらしい風格と実用性を兼ね備えているのが、シングルフラップ仕様のマトラッセです。
内蓋がない一枚蓋構造のため、ターンロックを開ければすぐにメイン収納部へアクセスでき、ストレスなく荷物を出し入れできます。
同じ外寸のダブルフラップと比べて内蓋に占有されるスペースがない分、収納力が高く、革の使用量も少ないため軽量に仕上がっているのも嬉しいポイントです。
特にデカマトラッセと呼ばれる大ぶりなサイズは、クラシック感と実用性を両立した名作として再評価が進んでいます。
ご紹介しているのは、ラムスキン・ゴールド金具のデカマトラッセ シングルフラップ チェーンショルダーバッグ(型番A01094/横34cm×縦22cm×マチ10cm)。参考価格は508,000円で、現行のラージサイズを上回るボリュームをより現実的な価格帯で手に入れられる一点です。
チェーンウォレット

キャッシュレス時代の身軽な外出にぴったりなのが、財布とミニバッグの機能を兼ね備えたチェーンウォレットです。
カードスロット、コインポケット、紙幣用コンパートメントを備えながら、長いチェーンストラップを肩や斜め掛けにすればミニバッグとしても活躍します。
スナップボタンやマグネットでの開閉が中心となるため、ダブルフラップのような2段階の手間が少なく、テンポよく支払いを済ませられるのも魅力です。
人気のマトラッセ キャビアスキン チェーンウォレット(型番A33814)は、傷に強い素材とブラックカラーの組み合わせが定番で、中古価格は状態や付属品により大きく変動しますが、40万円台前後から50万円前後で見かけることが多いモデルです。
定番マトラッセと比べて価格を抑えやすく、シャネルのファーストアイテムとしても選びやすい一点。
スマートフォンと必要最低限の貴重品だけで出かけたい方、荷物を絞ったミニマムなスタイルを楽しみたい方にぜひチェックしていただきたいモデルです。
ボーイシャネル

クラシックなマトラッセに少し甘さを感じる方や、モードでマニッシュな雰囲気を好む方に支持されているのがボーイシャネルです。
直線的でシャープなフォルム、存在感のあるプッシュロック式の金具が特徴で、ターンロックよりも片手で扱いやすいのが大きなメリット。
シングルフラップ構造のため内部空間に無駄が少なく、収納力と出し入れのしやすさを高いレベルで両立しているのも、現代のライフスタイルにフィットする理由です。
カジュアルなデニムやパンツスタイルにも、フェミニンなワンピースにも合わせやすい懐の深さを持ち、シーンを選ばず使えるのも魅力。「シャネルらしさ」と「実用性」のバランスを取りたい方にとって、有力な選択肢になってくれるモデルです。
中古品は一点物のため在庫変動が激しく、気になる個体は早めにチェックすることをおすすめします。
シャネルのダブルフラップは使いにくいのかについてまとめ
まとめ
- シャネルのダブルフラップは二重構造による開閉の手間や収納力の制限から「使いにくい」と感じる場面がある
- 使いにくさの裏には中身が見えにくい安心感や型崩れしにくいフォルムなど機能的な魅力が詰まっている
- 後悔しないためにはサイズ・素材・ライフスタイルに合わせて選び、実物確認をするのがおすすめ
- ダブルフラップに不安が残る方はシングルフラップ・チェーンウォレット・ボーイシャネルも有力な選択肢
シャネルのダブルフラップは、二重の開閉アクションや内蓋による収納スペースの圧迫など、現代のスピーディーなライフスタイルにおいて「使いにくい」と感じる場面があるのは事実です。
しかしその使いにくさは、設計上の欠点ではなく、プライバシーを守りやすく、荷物がこぼれにくい安心感をもたらす、クラシックフラップならではの機能的な魅力でもあります。
1955年に登場した2.55の思想を受け継ぎ、1980年代にカール・ラガーフェルドが再解釈した二重構造は、何十年もの時を経た今でも、所有者の暮らしを優雅に支えてくれる工夫として息づいています。
定番サイズの11.12では定価が190万円を超える現在、ダブルフラップは単なるトレンドアイテムではなく、世代を超えて受け継がれる一生モノとして捉える価値があるバッグです。
それでも日常の実用性を最優先したい方には、シングルフラップ、チェーンウォレット、ボーイシャネルといった代替モデルも有力な選択肢になります。
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