カルティエのパシャのメリディアンは廃盤になったのは本当？歴史や中古相場もご紹介！

カルティエの人気シリーズ「パシャC メリディアン」。地球儀モチーフの個性的なダイヤルや、実用的なGMT機能で高く評価されながら、現在は正規販売が終了しており、中古市場が中心となっている希少モデルです。「本当に廃盤なの？」「中古相場はどれくらい？」と気になる方も多いでしょう。

この記事では、パシャの歴史やメリディアンが生産終了となった背景、各モデルの特徴、中古価格の目安まで、初めての方にも分かりやすく解説します。購入を検討している方にも役立つ内容ですので、ぜひご確認ください。

カルティエのパシャシリーズの歴史をご紹介

カルティエのパシャシリーズは、1930年代にモロッコのパシャ（太守）の「水中でも使える腕時計を」という依頼が原点とされています。カルティエはその要望に応え、1931年に防水性を備えた時計を開発。これが後のパシャのコンセプトとなりました。

現在の丸型ケースやリューズカバーを備えたデザインの原型は1943年に誕生し、クラシックな造形と高い実用性を両立した独自のスタイルを築きます。そして1985年、ジェラルド・ジェンタの手によって現在のパシャ ドゥ カルティエが登場。スポーティさとエレガンスを併せ持つ唯一無二のコレクションとして人気を確立しました。

その後はクロノグラフやダイバーズなど多彩なバリエーションが展開されました。パシャ ドゥ カルティエは2020年に現行ラインとして復活しましたが、1990年代のパシャCは既に正規ラインから外れており、中古市場で流通しています。

カルティエのパシャのメリディアンが廃盤になったのは本当？

カルティエの「パシャC メリディアン」は、1990年代後半から2000年代にかけて展開されたGMT機能付きモデルで、現在は正規ラインとしては生産されていないと考えられています。ただし、カルティエから明確な終了時期が公式に公表されているわけではなく、パシャCシリーズ全体も含めて、2000年代後半にかけて段階的に市場から姿を消していったと考えるのが自然でしょう。

メリディアンには複数のバリエーションがあり、比較的早い時期に流通したRef.W31029M7、ブラック文字盤のRef.W31049M7、そして2005年頃以降の流通例が多く見られるRef.W31078M7などが知られています。いわゆる「前期・後期」という呼び分けは、デイト表示の拡大レンズの有無など外観上の違いを指す場合が多く、製造年を厳密に区分するものではありません。

現在は中古市場が主な入手先となるため、購入時は状態や相場を含め、信頼できる専門店で最新情報を確認することが大切です。

カルティエのパシャのメリディアンの廃盤モデルを解説！

カルティエの人気モデル「パシャC メリディアン」の廃盤モデルを徹底解説します。リファレンスごとの特徴や魅力、希少性、デザインの違いを紹介しながら、現在の中古での狙い目ポイントもわかりやすくまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。

パシャC メリディアン GMT Ref. W31029M7

参考価格：238,000円

パシャC メリディアン GMT Ref.W31029M7 は、1995年に登場したパシャCシリーズの中でも、GMT機能を備えた実用性の高いモデルです。

ステンレススティール製ケースとフラットなブレスレットにより、スポーティさとエレガンスを併せ持つデザインが魅力。ケース径は35mmで、当時は男性向けとして展開されていました。しかし、落ち着いたシルバーダイヤルと扱いやすいサイズ感から女性の愛用者も多く、現在でもユニセックスで使いやすい一本として親しまれています。

このモデルはデイト表示に拡大鏡が付く前期型で、後期型とは外観が異なる点も特徴です。24時間ベゼルとGMT機能により2つのタイムゾーンを把握できるため、旅行や出張が多い方にも便利。

ムーブメントは自動巻き機能を搭載し、100m防水と日常使用に十分な性能を備えています。上品で実用性の高いGMTモデルを求める方に適した一本です。

パシャC メリディアン GMT Ref. W31078M7

参考価格：342,000円

カルティエ「パシャC メリディアン W31078M7」は、1995年に誕生したパシャCシリーズの系譜に連なるGMT機能搭載モデルのひとつです。市場では2000年代半ば以降の流通例が多く確認されており、パシャCが成熟期を迎えた時代に展開されたバリエーションと考えられています。

35mmのステンレススティールケースを採用したユニセックス仕様で、当時としては程よく存在感のあるサイズ感が特徴。大きめフェイスを女性が取り入れるスタイルの先駆けとも言われ、男女問わず支持を集めてきました。

文字盤には地球をモチーフにしたメリディアンダイヤルを採用し、視認性の高いアラビア数字と夜光針が、パシャらしい個性と遊び心を演出します。GMT機能と24時間ベゼルにより、2つの時間帯を把握できるため、旅行や出張などのシーンでも実用的です。

ユニセックスで使える汎用性と、カルティエならではの上質なデザイン性が、廃盤後の現在も支持され続ける理由といえるでしょう。

パシャC メリディアン GMT Ref. W31079M7

参考価格：228,000円

カルティエ「パシャC メリディアン GMT Ref. W31079M7」は、パシャCシリーズの中でもブラック文字盤がひときわ映える、洗練されたユニセックスモデルです。

丸みのある35mmケースと、リューズカバーにチェーンを備えた象徴的なデザインが、パシャらしいエレガンスを表現。ブラックダイヤルが全体を引き締め、都会的でスタイリッシュな印象を与えます。

アラビア数字は視認性が高く、デイト表示と2タイム表示（GMT機能）を備えているため、日常使いはもちろん、旅行や出張といったシーンでも活躍します。自動巻きムーブメントを搭載し、実用性の面でも安心感があります。

ステンレスブレスレットは上品さとタフさを兼ね備え、TPOを問わず着用しやすいのも魅力。ビジネスではシックに、カジュアルでは装いを引き締めてくれる、エレガンスと機能性を両立した一本です。

パシャC メリディアン ビッグデイト GMT Ref. W31049M7

参考価格：298,000円

カルティエ「パシャC メリディアン ビッグデイト GMT Ref. W31049M7」は、GMT機能に加え、大きく視認性の高いビッグデイト表示を備えた実用性の高いモデルです。日付表示が強調されたデザインは、通常のデイト仕様とは異なる存在感を放ちます。

文字盤は子午線を思わせるメリディアンデザインを採用し、24時間インデックス付きベゼルと組み合わせることで、2つの時間帯を直感的に把握可能。ブラックとホワイトで色分けされたベゼルも特徴的で、スポーティさと知的な印象を併せ持っています。

ケース径は35mmで、男女問わず使いやすいサイズ感。丸みを帯びたケースや、チェーン付きリューズキャップといったパシャCらしい意匠もしっかりと受け継がれています。

ムーブメントは自動巻きが採用されており、仕様については個体差が見られるため、詳細は流通時期や個別の個体情報を確認するのが安心です。デザイン性と機能性を重視しつつ、ひと味違うパシャCを求める方に適した一本といえるでしょう。

パシャC メリディアン GMT Ref. W3107099

参考価格：238,000円

カルティエ「パシャC メリディアン GMT 2004 クリスマス限定モデル（W3107099）」は、特別感あふれるピンクシェル文字盤が魅力の一本です。ピンクマザーオブパールならではの自然な輝きと奥行きが、角度によって柔らかく表情を変え、腕元を上品で華やかに彩ります。

ダイヤル全面には、創業者ルイ・カルティエ氏のサインに着想を得た「2Cロゴ」が繰り返し刻まれ、まるで花柄のような可憐さを漂わせる特別仕様。2004年のクリスマス限定モデルとして登場したため流通数が少なく、希少性の面でも高い人気を保っています。

35mm前後の扱いやすいサイズ感に、自動巻きムーブメント、サファイアクリスタル風防、ステンレスケースなど日常使いに十分なスペックを備えています。

ピンクのトワルストラップやステンレスブレスとの相性も良く、可愛らしさと上品さを兼ね備えた特別なパシャC。華やかさの中にカルティエらしい気品が宿る、今なお高い人気を誇る限定モデルです。

カルティエのパシャのメリディアンが廃盤後も人気の理由３選

カルティエ「パシャC メリディアン」は、廃盤後も高い人気を維持する特別なモデルです。独自のデザイン性、メゾンが培った歴史的価値、そして日常で頼れる実用性が、今なお支持される大きな理由となっています。

魅力１．独創的なデザイン

パシャC メリディアンが最も評価される理由のひとつが、カルティエならではの独創的な外観デザインです。丸みのあるラウンドケースに、象徴的なリューズプロテクターを備えたシルエットは、スポーティでありながらエレガンスを失わないバランスの取れたスタイルとなっています。

メリディアン特有の「地球柄ダイヤル」や3・6・9・12のアラビアインデックスは視認性だけでなく時計全体の世界観を作り上げています。さらにGMT表示や24時間表示ベゼルがデザインのアクセントとして機能的かつ美しく調和。

長く愛用できる普遍的な美しさと、他ブランドにはない個性が共存する点こそ、廃盤後も支持され続ける最大の理由といえます。

魅力２．受け継がれる伝統

パシャC メリディアンの魅力は、単なるデザイン時計の枠を超え、カルティエが積み上げてきた歴史的背景に裏付けられています。

1943年に誕生した初代パシャは、当時としては画期的な防水ケースを備えたラグジュアリーウォッチとして話題となりました。その流れを受け継ぐメリディアンは、カルティエの気品と、時計ブランドとしての技術力が融合した存在です。GMT機能を備えた地球儀モチーフのダイヤルは、世界を舞台に活躍するユーザーを意識したカルティエの哲学の表れでもあります。

廃盤となった現在、当時のデザインや思想を象徴するモデルとして価値が見直され、コレクション性も高まり続けています。

魅力３．日常で頼れる性能

パシャC メリディアンは、見た目の美しさだけでなく、日常使いで頼れる実用性を備えている点も人気の理由です。自動巻きムーブメントを採用し、電池交換不要で扱いやすいことに加え、GMT機能付きで2つの時間帯を同時に確認できます。そのため、旅行やビジネスシーンでも便利に活躍します。

24時間表示ベゼルは、視認性を高めつつ機能的価値をしっかり提供。SSケースの耐久性、ネジ留め式裏蓋による気密性、扱いやすいブレスレット構造など、毎日使える堅牢性と快適性が魅力です。

華やかなラグジュアリー性を持ちながらも、ユーザーに寄り添う機能美を備えている点が、長く選ばれ続ける大きな理由となっています。

廃盤となったカルティエのパシャのメリディアンモデルの中古相場はいくら？

カルティエのパシャC メリディアンの中古販売価格は、現在おおむね 20万〜35万円前後が中心です。廃盤モデルですが、パシャCシリーズ全体の相場が大きく動いていないため、メリディアンも比較的落ち着いた価格帯で安定しています。

実際、パシャC全体の平均価格は30万円ほどで、この半年間もほぼ横ばいとなっています。大きく値上がりも値下がりもしていないため、「相場を見極めるのが難しい」という状況ではないでしょう。

また、パシャはシリーズ全体で売れ行きが良く、状態がいい個体はすぐに売れてしまう傾向があります。メリディアンも同様で、付属品の有無やコンディションによって多少差は出るものの、数十万円で購入できるラグジュアリーGMTモデルとして人気です。派手に値動きしないモデルと考えられるため、安心してお求めいただけるでしょう。

カルティエのパシャのメリディアンは廃盤になったのかについてまとめ

カルティエのパシャC メリディアンは、独創的なデザインとGMT機能を備えた特別な存在です。パシャシリーズの歴史を受け継ぎつつ、ユニセックスで楽しめるサイズ感や実用性から、廃盤後も根強い支持を集めています。

中古市場では比較的安定した価格帯で推移しており、初めてラグジュアリーウォッチを購入する方にも狙いやすいモデルといえるでしょう。

クラシックな美しさと日常で頼れる機能性を両立したメリディアンは、今もなおカルティエの魅力を体現する一本です。気になる個体を見つけたら、早めのチェックがおすすめです。