ゼニス(ZENITH)
ゼニス(ZENITH)について
ゼニス(ZENITH)は、1865年に創業されたスイスの時計ブランドです。名ムーブメントであり、ロレックスのデイトナにも搭載されていたエル・プリメロで知られています。
代表モデルはクロノマスターやデファイ、エリート、パイロットなど。
創業時から、一貫して時計製造を行うマニュファクチュールにこだわりを持っています。当時の時計製造は、分業制が一般的でありマニュファクチュールは珍しい体制でした。
1900年にはパリ万博で懐中時計用ムーブメント「ゼニス」が金賞を受賞し、注目を集めます。
ブランドの名前もここから採用され、時計製造のための機械の導入や自動化システムの構築も行い、従業員1000人を超える企業へと成長していきました。
そして1969年には時計史に残る傑作と名高いムーブメント「エル・プリメロ」を生み出し、世界的な知名度を獲得しました。
しかし1970年代は、クォーツショックにより経営が悪化。アメリカ企業に買収されてしまいます。
その際にエル・プリメロのノウハウをすべて破棄するように命じられ、あわや名機が失われてしまうところでしたが、シャルル・ベルモ氏という技術者がひそかにエル・プリメロのノウハウを保管していたことで難を逃れます。
1980年代にゼニスのオーナーが交代したことで、晴れてエル・プリメロは復活することができました。
エル・プリメロは、その後ロレックスの4代目のデイトナのベースムーブメントに採用されました。ロレックスが唯一採用した他社のムーブメントということで時計愛好家からの熱視線を集めています。
ゼニスの強みであるエル・プリメロを見せる、オープンワークのデザインも必見です。
オープンワークとは、文字盤の一部をくり抜くことでムーブメントの心臓部が見えるよなっているデザインで、現在では多くのブランドで同様のデザインが見受けられますが、ゼニスはその先駆者的存在なのです。
現在のゼニスは、クロノグラフ用ムーブメント「エル・プリメロ」と薄型3針用ムーブメントの「エリート」を中心に、26種類に及ぶムーブメントを取り揃えています。
展開するモデルもこの2つのムーブメントを主軸として、さまざまなモデルを展開しており、その数はハイレンジモデルや限定モデルを加えると、150にものぼります。
老舗ブランドらしいクラシカルなデザインからスポーティで近未来的なデザインまで、幅広い時計をラインナップしているので、自分好みの1本を見つけることができるでしょう。